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古河テクノマテリアル、ニッケル・チタン合金で新工場。医療器具向け能力増強

1/24(金) 6:03配信

鉄鋼新聞

 形状記憶・超弾性合金や防災製品を手掛ける古河テクノマテリアル(本社・神奈川県平塚市、社長・鈴木比呂輝氏)はニッケル・チタン(NT)合金製品の新工場を建設する。能力増強により医療器具向けで高まる需要を取り込むことが狙い。12月をめどに完成させ2021年から稼働させる。新工場に順次製造ラインを導入するなどして23年度には18年度比で5割程度、NT合金製品の生産能力を高めたい考えだ。

 同社では強い反発力を持ったNT合金の線や管を製造。線はカテーテルを体に入れるためのガイドワイヤで、管は血管を拡張する医療器具のステントで素材として用いられる。医療分野では身体への負担が少ないカテーテルやステントを用いた治療が増加し需要は拡大する見通し。同社では溶解鋳造からの一貫生産で品質を高められる特長や、古河電工グループが有する国際的な販売網を生かし市場の伸びを超えるペースでの拡販を目指している。新工場建設はその一環としての取り組み。
 新工場は地上3階建てで延べ床面積は既存NT合金工場と同程度。熱処理や伸線など下工程の設備を導入する。熱処理・伸線と切断・検査でフロアを分けて検査工程への異物侵入を防ぎ品質をさらに高めるほか、人や半製品の導線を広く確保し生産効率を向上させる。さらに電力使用量や稼働状況を遠隔監視するシステムも導入。同社では5カ年で能力5割増を目指しているが、建屋にはさらなる増産にも対応できるスペースも設ける。
 鈴木社長は「顧客の仕様に合わせた少量多品種のニーズに対応しながら、供給を拡大させていきたい」と話している。

最終更新:1/24(金) 6:03
鉄鋼新聞

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