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【新型コロナウイルス】感染症専門医師が教える、新型肺炎について今知っておくべきこと

1/24(金) 18:11配信

ハフポスト日本版

新型コロナウイルスへの感染を防ぐための対策とは?

問3 新型コロナウイルスに感染した場合には、死亡することもあるのでしょうか?

これまで中国本土で感染が確認された830人のうち、26人の死亡が公表されています(1月24日午前0時時点)。ただし、子供や基礎疾患のない人にとっても、死亡するリスクがあるかについては明らかではありません。

また、感染していても軽症で受診していない方も多いはずで、母数(感染者数)が分かっていないことも踏まえる必要があります。つまり、致命率 3.1%(=26/830)と計算して単純に比較することはできませんが、現時点の情報からすると、SARS(致命率9.6%)やMERS(同 34.4%)ほどの病原性はないのかもしれません。

ただし、こうした新興のウイルスは、変異を繰り返しながらヒトへの適応性を高めることがあります。つまり、今後、高い感染力により爆発的に広がったり、病原性が増して死亡者が増える可能性は残されており、国際的な連携のもと注意深く監視していくことが必要です。

問4 ここ数日のうちに、患者数が急速に増加しているようです。ウイルスがヒトへの適合性を高める遺伝子変異をして、感染力が高まっているのでしょうか?

その可能性はあります。ただし、最近の中国における報告数が増加しているのは、検査体制が強化されたことにも理由があるでしょう。つまり、これまで調べていなかった人たちについても、検査が行われるようになったため、報告数が急増しているものと考えられます。

患者と接点が見当たらない人、あるいは、接点があっても(ケアに関わっていないなど)濃厚なものではない人から感染者が多発するようになったとき、このウイルスの感染力が高まっていると判断されます。現時点では、そこまでの感染力は確認されていません。

問5 新型コロナウイルスに有効な治療薬やワクチンはあるのですか?

コロナウイルスに対する特効薬はありません。いわゆる対症療法といって、解熱剤などで症状を緩和し、必要に応じて呼吸や循環を支える治療を行いながら、自らの免疫による回復を待つことになります。

また、今後、ワクチンが開発される可能性はありますが、流行が確認されたばかりの現時点ではありません。

問6 新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、どのような対策をとればよいのでしょうか?

現時点では、患者を診療する可能性のある医療従事者でない限り、日本で暮らしている一般の方が特別な対策をとる必要はありません。あえて挙げるとすれば、咳エチケットや手洗いなど日頃の感染対策をしっかりすることでしょう。

今後、日本国内で流行が始まった場合には、できるだけ感染者と接触しないようにすること、感染者と接触する(可能性が高い)ときはマスクを着用すること、日頃から手洗いを心がけることが必要になります。

また、新型コロナウイルスへの感染の有無によらず、日頃より、発熱や咳などの症状がある人が、咳エチケットを心がけ、できるだけ外出を自粛して、周囲にうつさないように行動することが大切です。こうした配慮が、地域全体の感染症に対する防御を高めていくものです。

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最終更新:1/24(金) 18:25
ハフポスト日本版

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