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【独自】「売却は苦渋の決断だった」メルペイのOrigami買収の舞台裏

1/25(土) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

1月23日、突如としてメルペイへの事業売却を発表したOrigami(オリガミ)。スマホ決済市場の開拓者として常に注目を集めてきた同社の身売りは、関係者から大きな驚きをもって受け止められた。既報のとおり、決済サービス「Origami Pay」と「メルペイ」は今後統合される見通しだ。

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その背景について、オリガミの内情をよく知る関係者はBuiness Insider Japanの取材に対し「(事業売却は)オリガミにとっては苦渋の決断だった」と、売却劇の内幕を明かした。

バイアウトはギリギリまで考えていなかった

すべてのはじまりは、2019年11月。キャッシュレス決済の巨人2社、ヤフー(PayPay)とLINE(LINE Pay)の経営統合の発表から始まった。

「(事業売却は)オリガミにとっては苦渋の決断でした」

オリガミをよく知る業界関係者はそう明かす。買収をめぐる報道の中には、オリガミの康井義貴社長の手腕に対して、「うまく売り抜けた」という論調もあるが、事実は真逆だと言う。

「オリガミは、バイアウト(他社への事業売却)をギリギリまで考えていなかったはず」(業界関係者)

オリガミは2012年2月に設立。当初はECサービスアプリとして展開していたが、2015年10月にスマホ決済サービス「Origami決済(現Origami Pay)」がスタート。その後、決済事業に主軸を移した経緯がある。

しかし、キャッシュレス業界はその後、PayPayの「100億円還元」に代表される還元合戦が激化し、消耗戦となっていく。

オリガミも例に漏れず、対象チェーンの店舗での支払いが割引となる「オリガミで、半額。」などを実施。現在も、キャッシュレス還元事業の最大5%還元に、最大3%の還元額を上乗せするキャンペーンを実施している。

「オリガミは、大きなTV CMなどではなく、ユーザーへの還元こそが最も効率の良い“販促費”と考えていました。しかし、足下のキャッシュが減っていくうち、他社への売却を考えなくてはいけない水準まできてしまった」

前出の業界関係者は、今回の事業売却を、事実上の「オリガミの資金枯渇」と「メルカリ(メルペイ)による事業救済」だったと説明する。

オリガミ康井社長の心境は想像するほかないが、少なくとも11月4~8日に香港で行われたFinTech系イベントでは、Business Insider Japanの取材に対し「色んな国で展開できたら良いとは思っています」と、海外展開への展望を述べるなど、今後の発展への意欲を示していた。

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最終更新:1/25(土) 9:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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