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【フェラーリを夢見たアポロ計画】 アポロ3500GT コンバーチブル 後編

1/25(土) 16:50配信

AUTOCAR JAPAN

本物のイタリアを感じるインテリア

text:Martin Buckley(マーティン・バックリー)
photo:Tim Scott(ティム・スコット)/Robb Northrup(ロブ・ノースラップ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
アポロ3500GTの大きなトランスミッション・トンネルは、周囲に気流を生み出し熱による弊害を減らす、ブラウンが意図した設計。クラッチ交換の作業もしやすい。

【写真】アポロ3500GT コンバーチブル (22枚)

ドアを開けての乗り降りは少し難しいが、足元の空間は奥に深い。GM由来のペダルはわずかにオフセットしている。インテリアの雰囲気は、露出したビスの頭を含めて、本物のイタリアを感じる。

ドアの金物はランチア製。ウッド・ステアリングホイールはナルディ製。メーター類はフェラーリにも用いられるヴェリア製だ。今回の個体にはオプションの2点式シートベルトと、クロームメッキのシフトノブが付いている。エアコンはない。

ソフトトップのクロームメッキ仕上げチューブは、操作もしやすく上質感が漂う。このコンバーチブルだけの特徴として、ドア上部とダッシュボード中央のメータークラスターがクロームメッキで縁取られている。

アポロ3500GTコンバーチブルは速い。202psだから猛烈ではないが、期待通り加速は力強く余裕を感じさせてくれる。車重はコルベットより317kgほど軽く、トライアンフTR4と同じくらい。

ドライバーの気分次第で柔軟なトルクを楽しんだり、高回転域まで回したりもいとわない。図太く唸るエグゾーストノートを放ちなながら、0-96km/h加速は8.4秒でこなす。当時の専門誌のレビューによれば、最高速度は209km/h。クルマの細部の仕上げや品質にも高い評価が与えられている。

アポロは予想外に一体感が強い。ブラウンが設計した4インチ・セクションのラダーフレーム・シャシーはキシミ音も立てず、ビュイック製の4リンク・リアサスペンションはコーナーでパワーを掛けてもしっかり受け止めてくれる。

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最終更新:1/25(土) 16:50
AUTOCAR JAPAN

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