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[大弦小弦]旧正月に思うこと

1/25(土) 11:20配信

沖縄タイムス

 きょうは旧暦の1月1日。祖父母の家から中学・高校へ通っていた頃、祖母やおばが腕をふるう旧正月料理が好きだった。ソーキ汁に天ぷら、マグロの刺し身も並んだが、大好物のターンムデンガク(田芋田楽)にありつけるのが何よりうれしかった

▼沖縄料理に欠かせない田芋の発祥地とされるのが「糸蒲(いとかま)の寺」。その寺を題材にした中城村の南上原組踊保存会(仲座包子会長)による創作組踊「糸蒲の縁」が昨年末、日本ユネスコ協会連盟のプロジェクト未来遺産に登録された

▼寺と田芋発祥の地との記述がある球陽外巻「遺老説伝」や「琉球国由来記」などを基に2012年につくられた組踊は、琉球舞踊保存会会長で組踊立方の人間国宝・宮城能鳳さんが監修する

▼首里から寺を訪れた若者と、働き者として評判が高く美しい村娘との恋物語。結婚に反対する若者の父親の悩みを解決し、2人の恋の行方を占う鍵となるのが糸蒲の田芋だ

▼2月2日には同村の「中城吉の浦会館」で登録記念公演があり、出演する5歳から中学生までの19人が稽古に励んでいる

▼100年後の子どもたちに伝えたい文化というのがユネスコの登録の趣旨。「そのためには世の中が平和でなくては」と仲座会長。新年にあたり、伝統の芸と味がいつまでも楽しめる平和な世を願いたい。(石川亮太)

最終更新:1/25(土) 11:20
沖縄タイムス

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