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北陸で「意外なすみわけ」 外資系3ブランドホテル

1/25(土) 1:20配信

北國新聞社

 北陸新幹線が敦賀に延伸する2023年春までに、金沢駅前にハイアット、富山駅前にヒルトン、福井駅前にマリオットという3外資系ホテルがそろい踏みすることになった。金沢では16年にハイアット開発が決まった後も、大規模な未利用地を巡り次の外資系開発のうわさが飛び交ったが、実際は1県1ホテルに落ち着いた。金沢では「意外なすみ分けだ」と落胆の声が漏れ、懸案だった未利用地は「塩漬け」状態となっている。

 昨年9月、金沢のホテル業者間で、頻繁にささやかれた話がある。「マリオットの市場調査チームが香港から石川に入った。いよいよ来るぞ」。既存業者にとって商売敵(がたき)のはずだが、それを語る表情は暗くない。外資系ホテルができると外国人客が増え、都市の知名度が上がる利点も期待できるからだ。

 ところが、今月15日、マリオットの進出先として発表されたのは福井市。知らせを聞いたホテル責任者は「金沢独り勝ちと言うけど、海外から見れば、新幹線で1時間圏内の北陸はひとくくりか…」と弱気に語った。

 金沢のハイアットはオリックス(東京)による開発が発表されて以降、新幹線開業に伴うホテル建設ラッシュの象徴だった。一方、当時から「コンペでハイアットに敗れたヒルトンやマリオットが金沢進出に色気を持ち続けている」(建設業関係者)とされてきた。

 外資系ホテルを建設する主な候補地とされたのは、尾張町1丁目の日本郵政グループ金沢ビル跡地、此花町の金沢都ホテル跡地、森トラスト(東京)の広岡3丁目の所有地。いずれも敷地は約4千~5千平方メートルと広く、立地は悪くない。中には、これまでに計画が固まりかけたと言われた土地もあった。

 だが、富山、福井両市の開発が具体化し、金沢の3候補地の計画は白紙に戻った可能性もある。実際、郵政跡地と森トラスト所有地の開発業者は「ブランドについて答えられることはない」と口をそろえた。

 都ホテル跡地は本格的な開発の前に「暫定利用」を挟むと明言されている。しかし、ホテル閉館から3年近くを経ても、暫定の活用方法すら、公表されていない。場所が金沢駅前の一等地だけに、早期の進展を求める声は経済界でも大きい。

 外資系は「ハイアット」など大きなブランドの中に、理念や価格ごとに細分化されたブランドを持つ。そのため、ヒルトン、マリオット系列の別ブランドを金沢に誘致する選択肢はある。ただ、あるホテル関係者は「新幹線開業から時間がたち、金沢はホテルが増えて乱戦模様だ。今なお進出意欲があるだろうか」と懐疑的な見方を示した。

北國新聞社

最終更新:1/25(土) 1:20
北國新聞社

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