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プリンbon、魅力たっぷりん…編集者が3か月で100店の“プリン行脚”

1/25(土) 12:00配信

スポーツ報知

 老若男女に愛される定番スイーツ「プリン」。材料はシンプルながら、甘さや硬さ、フルーツや生クリームのトッピングなど、実は個性豊かで独特のフォルムのかわいさから、若い女性を中心にインスタグラムでも注目を集めている。昨年12月に発売された「プリン本」(昭文社、1430円)は、担当編集者が都内の話題店を巡って実食し、厳選したプリンを「かたさ」「甘さ」「大きさ」の目安とともに紹介したガイドブック。プリンの魅力と奥深さが詰まった一冊となっている。(奥津 友希乃)

 表紙もプリン、タイトルにもプリン、もちろん中身は最初から最後までプリンの情報。その全てに魅力と、作る人への敬意が詰まっている。さぞ、制作者はプリン愛好家なのだろうと思いきや、担当編集の茂呂真理さん(43)は「実は、プリン好きなのは職場の先輩なんです。とあるトークイベントで先輩が好きな食べ物にプリンを挙げていて。私ももちろんプリンは嫌いじゃなかったし、先輩との話のネタになるかなと思ってお店を調べていたら、SNSでもプリンやレトロな喫茶店メニューが流行していることに気がつきました」と制作のきっかけを話す。

 昨年の5月にプリンをテーマにしたガイドブックの制作が決まってから、怒濤(どとう)のプリン行脚が始まった。「夏に3か月くらいで約100店舗、回りました。1日3~4軒行く日もあって、毎食プリンの日もあったりして、他のご飯が食べられなかったので、逆に痩せましたね(笑い)」。同書は、都内でプリンを提供する話題店80軒を含む全国計226個のプリンを掲載し、フランス語で「おいしい」の意「bon」と本をかけて「プリン本」となった。

 プリンの素材は、卵と砂糖と牛乳とシンプルだが、茂呂さんは「小さい頃から慣れ親しんだ味なんですけど、やわらかい派や硬め派など好みは人それぞれ。フルーツやクリームのデコレーションなど、お店によっても個性やこだわりが出しやすい」と話す。そんなプリンの特徴を同本では「かたさ」「甘さ」「大きさ」に分類し、「PUDDING DATA」として掲載。実食した感想を、「ややかため、甘さしっかり」などと読者にわかりやすいように記載。加えて、ソースやトッピングの特徴や、丸や四角などプリンの形に合わせ、直径、高さ、長さなどミリ単位で大きさも紹介している。

 同書の面白さは、専門店やカフェのプリンにとどまらず、カレー店などのプリン情報まで掲載しているところ。茂呂さんは「カレー屋さんなんだけど、プリンを主役にしてもいいんじゃないかと思うくらいおいしくて。そういった意外な出会いや、定番のスイーツだけど、それぞれ少しずつ違って、同じものがない奥深さがある」と魅力を語る。

 プリンを盛りつけた器ひとつをとっても、昔ながらのレトロなガラスや味のある陶磁器、背丈の高い銀の器などさまざまで、ページをめくるたびに、それぞれの店のこだわりや個性を感じることができて楽しい。休日はもちろん、少し時間の空いたときに「プリン本」をめくって、自分好みのプリンを見つけに行くのもいいかもしれない。



【奥津が食べた】弾力&なめらか口当たりが絶品

 「プリン本」に掲載されている門前仲町の「BAKU Coffee Roasters」に足を運んでみた。同書に書かれている通り、元は材木倉庫で天井が高く、開放的な店内いっぱいに焙煎(ばいせん)したコーヒーのいい香りが広がるすてきなお店だった。

 本題のプリンは、やや硬めで弾力があり、口に入れると、とろっとなめらかな口当たりになる絶品。同書の“コーヒー以外のメニューはプリンのみで、その自信のほどがうかがえる”の表現にもうなずける味で、お値段は300円とリーズナブル。ほんのり苦いカラメルソースは、お皿を傾けて最後の一滴までスプーンですくったほどおいしかった。プリン本の情報を参考に、他のお店も巡ってみようと思う。

報知新聞社

最終更新:1/25(土) 12:00
スポーツ報知

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