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【センバツ】磐城、21世紀枠で46年ぶり“復活”木村監督うれし泣き「恩返しできた」

1/25(土) 8:15配信

スポーツ報知

 センバツ高校野球(3月19日から13日間、甲子園)の選考委員会が24日に大阪市内で開かれ、出場32校が選出された。昨秋の東北大会8強の磐城(福島)が、21世紀枠で46年ぶり3度目の出場を決めた。過去に夏の甲子園準優勝経験のある伝統校が、OBや地域の方々などの激励を力に“復活”。聖地での白星で恩返しする。また一般選考枠では仙台育英(宮城)が3年ぶり13度目の、鶴岡東(山形)が41年ぶり2度目の出場をそれぞれ決めた。

 伝統の重さを感じているからこその、うれし涙だった。春は1974年以来実に46年ぶり、甲子園出場も1995年夏以来となる、21世紀枠でのセンバツ出場。磐城の木村保監督(49)は選手たちの前に立つと、目を潤ませながら「おめでとう…」と声を絞り出した。自身も磐城OBの指揮官は、監督就任5年目。「いろんな思いがこみ上げてきた。自分もここでお世話になって、恩返しできたのがうれしい」と話した。

 出場決定の報を受け、グラウンドには続々とOBが集まってきた。その姿を目にしたエースの沖政宗(2年)は「見たこともない方もいらっしゃるし、偉大な歴史があるんだと感じた」。昨年12月に東北地区の21世紀枠候補校に選ばれた後、沖たち野球部員が、下校中に声をかけられたことがあった。「最後に甲子園に出場した(95年夏の)時の捕手なんだよ、と言われた。いろんな方々が期待してくださっているんだと思った」(沖)。驚きながらも、周囲の期待を改めて実感した。

 高いレベルでプレーしているOBから、技術面なども指導を受けた。昨年12月下旬、現在も大学で野球を続けているOBらが集まり、いわき市内で紅白戦が行われた。先輩相手に“負け投手”となった沖は試合後、自分の投球について聞きに行ったという。「配球のことや、(外角だけでなく)内角を使わないと抑えられないとか、感じたことを教えていただいた」と沖。成長した成果を甲子園で見せるつもりだ。

 指揮官は最後に選手たちに「素晴らしい取り組みをしている学校の代表として選ばれたことを胸に刻んでいこう」と、21世紀枠の誇りを忘れず戦うことの大切さを伝えた。1971年夏の準優勝時は、「小さな大投手」田村隆寿を擁して旋風を起こした。当時と変わらず、コバルトブルーの文字で胸に「IWAKI」と入るユニホームは、木村監督も「今でも着ると気が引き締まります」。岩間涼星主将(2年)は「OBの方々や地域の方々の思いを背負って、伝統ある磐城のユニホームを着て勝ちたい」と決意をみせた。久しぶりの聖地で、再び旋風を起こすようなはつらつプレーをみせる。(有吉 広紀)

 ◆磐城(公立) 1896年創立の共学校。生徒数873人(うち女子423人)。野球部は1906年創部。甲子園出場は今回も含めて春3度夏7度。最高成績は1971年夏の準優勝。部員20人。主なOBは小野正一(元毎日)、影山雅永(元J2岡山監督)。所在地は福島県いわき市平字高月7。阿部武彦校長。

報知新聞社

最終更新:1/25(土) 8:15
スポーツ報知

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