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<花開く春・国士舘20センバツ>/上 「東京最強」狙って実現 昨春の経験がチームに自信 /東京

1/26(日) 2:05配信

センバツLIVE!

 「東京最強」の称号を得るのは実に1年ぶりだった。昨年11月10日に神宮球場であった秋季都高校野球大会決勝。国士舘は帝京に完勝し、センバツ出場に大きく近づいた。喜びを爆発させる選手たちに、前年秋の快挙を重ねた関係者は少なくないだろう。前年との最も大きな違いは、これが狙ってもぎ取った優勝だったことだ。

 「優勝しよう」――。これが秋の大会当時、チームの合言葉にして選手たちの口癖だった。「ブロック予選の突破」を目指しながらも優勝した前年とは打って変わって、高い目標を掲げた。

 背景には、チームとして昨年春のセンバツを経験し、甲子園の土を踏んだことがある。鎌田州真主将(2年)をはじめ、今のチームを支える選手たちが大舞台の空気を肌で感じた。鎌田主将は「あんなに緊張したのは初めて。普段通りのプレーが精いっぱいだった」と苦笑するが、「もう一度」という強い願望はこうして生まれた。

 「憧れの場所が現実になり、『自分たちも甲子園のグラウンドに立てる』という自信のようなものが芽生えた」。永田昌弘監督(62)はチームの変化をそう説明する。

 もちろん、実力の高さがなければ「もう一度」に手は届かない。「前年に比べて打撃力が高い。得点を生み出せる力がある打者が多い」と、永田監督も選手たちも感じている。

 “センバツ効果”は秋の大会を勝ち抜く過程で随所に垣間見えた。本大会2回戦は序盤から相手にリードを許す展開となり、3回戦も1点差と苦しんだが、いずれも勝利した。伊藤優選手(2年)は「どんなに劣勢でも負ける気がしなかった」と振り返る。

 決勝は、センバツ切符をたぐり寄せるためには負けたくない大一番。普段通りの実力を出せなくなってもおかしくないが、鎌田主将は「甲子園で味わった緊張に比べたら、たいしたことはなかった」。チームは危なげなく勝利をつかんだ。

 春夏連続の甲子園を目指しながら、初戦で散ってから4カ月。一回り大きくなった今のチームは「やるべきことをやれば、甲子園で2勝できる力がある」と永田監督は自信を見せる。チームにとってセンバツ出場はあくまで通過点。昨年春にかなわなかった「甲子園1勝」、そしてさらなる高みを目指して奮起する。【川村咲平】

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 第92回選抜高校野球大会への出場を決めた国士舘(世田谷区)。2年連続10回目のセンバツ切符を手にしたチームの実像に迫る。([下]は28日掲載予定)

〔都内版〕

最終更新:1/26(日) 10:21
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