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借金はないが…今は資金もなく「静かに暮らす」日々【中江滋樹 “兜町の風雲児”ゼニの哲学】

1/26(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

中江滋樹【“兜町の風雲児”ゼニの哲学】#21

 平成10年の「三井埠頭」倒産にからんで、暴力団に「50億円を損させた」と考えた中江。これは殺される、逃げるしかないと海外へ脱出。

 銀座の女性と一緒にハワイやロス、バンクーバーなどを転々とし身を隠していたが、6年後、再び日本の土を踏んだ。ビザが切れていたことが発覚し、強制送還されたのだ。中江が50歳の時だった。

「日本に帰って、いつ殺されるかと不安があったが、ある人から、『ようけ儲けさせてもらった。これからは静かに暮らせばいい』と暴力団幹部が話していることを教えてもらい、安心した。それまで50億円を借りていたと思っていたが、実際は、オレの知らないところでちゃんと帳尻を合わせていた。結局オレは操られていただけだったと気づいた。考えてみると、その幹部に7億円、別の暴力団幹部に5億円を借りているのに、この通り指もあるし、体を痛めつけられたことも全くなかった。そもそも本当の借金はなかったということなんだ」

 中江は、アングラマネーの供給源として操られていたと気づくのに6年の海外逃亡の時間が必要だったのかもしれない。

 今でも中江は、日経225や世界中の市場、為替、地金、石油などの指数のチャートから相場を予測しているという。

 現在の株式相場は中江にどう映るのか。

 トランプ大統領の誕生以来、ニューヨーク市場では歴史的急騰相場が続いている。しかし、その急騰相場もそろそろ天井を打ち始め、今年中には大きな暴落が起きるはずだと中江は言う。

「相場は、どこかで1回は暴落がないと上がらない。その暴落がアメリカかヨーロッパか上海か、どこの市場で始まるかは分からない。暴落が起きたら一貫して“戻り売り”をやれば儲けられる。相場のコツは、勇気を持って売れるかということ。上がり場面の相場で買うことは誰でもできる。その時でも、まだ上がると我慢しないで売ることだ。売るタイミングを読まないと相場で儲けることはできない」

 今は資金がないので相場はやっていないというが、チャートからの相場の読みは全部当たっているし、今でも相場で儲ける自信はあるという。

 24歳で兜町デビュー。以来40年近く、何十億、何百億円のカネを動かしてきた中江が今思うことは何か。

(中江滋樹/「投資ジャーナル」元会長 取材・文=比嘉満広/ジャーナリスト)

最終更新:1/26(日) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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