無料で本を借りることが出来る『図書館』。ここ最近新たな施設が続々と出来ているんです。本を読むだけではもったいない、街の経済も盛り上げる最新の図書館に迫ります。
大阪府松原市に1月26日オープンの市民図書館・読書の森。市長イチ推しの施設です。
澤井宏文 松原市長:
「何でもできる図書館にしたいと思って。本を読むだけじゃ面白くないじゃないですか、ここに来て、ワクワクドキドキして」
館内ではフタが付いていれば飲み物もOK。無料で電子タブレットも借りられます。特に子供向けの図書には力を入れていて、1フロア全てが児童図書コーナーに。
澤井市長:
「少々破こうが、汚そうが構わないんで、まずは本を手に取ってもらうと、やっぱり本好きな子供が生まれますよね。ですからそこは行政としてもしっかり取り組むべき課題だと思って、図書館に力を入れました」
税金の還元や、子育て世帯の支援といった理由で、図書館の数は全国的に年々増加。また公共の施設ですが、運営を民間に委託するケースも増えていて、これまでにないサービスが充実してきているんです。
■借りれば借りるほどお得感…『読書通帳』
薄田ジュリアキャスター:
「兵庫県西脇市に来ました。こちらの図書館はお得感を演出することで利用者を伸ばしているんだそうです」
2015年にオープンした西脇市図書館。館内の4割が児童図書のスペースになっていて、子どもたちがゆったり読書を楽しむことが出来ます。
オープン以来、本を借りる人は延べ2万5千人以上増えているんです。そこにはお得を感じる、ある仕掛けが…。
4歳児:
「どくしょつうちょう!」
その母親:
「いつも自分で印刷するもんね」
金融機関の通帳そっくりの『読書通帳』。本を借りる際、通帳を機械に通すと、タイトルや著者名と一緒にその本の価格まで印字され、これまで借りた本の累計金額が分かるようになっているんです。
薄田キャスター:
「金額に換算するとすごい節約できてる感じしますね」
楠本館長:
「お得な感じがいたしますね」
図書館にいたのは、0歳から通っているという本が大好きな4歳の男の子。毎回20冊ほど借りているという通帳を見せてもらうと、何と64万2753円!
母親:
「自分ではこんな買えないので助かります。これだけ本が好きになったのは60万円の価値があったなんて、ありがたいなと思います」
また、この図書館では年間利用数トップ10を毎年表彰しています。
去年子どもで一番だった6歳の女の子が1年間で借りたのは800冊以上。累計金額はなんと100万円を超えました。
楠本館長:
「図書館の本は税金で購入していただいてますので、税金を払っていただいた分は還元されているということにもなるのかなと」
■地元特産品が買える!図書館の新活用法
コーヒーショップに、お弁当やかわいい小物を売るお店、さらに民族楽器のライブも…。実は全て1つの図書館の館内なんです。
奈良県にある県立図書情報館。専門的な本が豊富にそろっていて、研究や調査目的の人が多く、利用者の年齢層は高め。しかし、幅広い世代の人に来てもらうために、年に10回ほどのペースで地元の特産品などの販売イベントが開催されているんです。また、イベントにはこんな目的も…。
奈良県立図書情報館 総務企画課 曽田課長:
「どうしても図書館っていいますと図書資料とかを静かに見ると思われることも多いと思いますけど、単に本を見られるだけではなくて地域の方々の交流の拠点にもなればいいかなと思っています。それが図書館の利用にもつながっていくかと」
出店者にとっては自分たちの商品を知ってもらう機会になり、利用者は今まで知らなかった地元の特産品に触れることができる、そんな場所に図書館がなっているんです。
イベント出店者:
「図書館でこういうことをしてるからと来られる方もいまして、色んな人に知ってもらえる機会になってるかなと思います」
利用者:
「公共の施設でほかの使い方をされているのは新しいし、いいなと思います。本を借りに来る人だけじゃない人が出入りして、それがきっかけで私たちも初めて来たので、また次来てみたい」
イベントをきっかけに、市民と図書館の距離がグッと近づいているようです。
■図書館が街づくり…絵本で地域の活性化へ
さらに取材を進めると、和歌山県に先進的な取り組みをしている図書館が…。
有田川町地域交流センター 青石センター長:
「これはウォークスルー自動貸出システムといって、図書の自動貸出の機械になります」
和歌山県にある有田川ライブラリーが1月7日に全国で初めて導入したウォークスルー自動貸出機。図書カードと本についているICタグを機械が読み取り、ゲートを通るだけで貸し出し手続きができるんです。
利用者:
「子供がいると便利だなと。(子供をだっこして)そのまま通り抜けられるのは楽ですね」
この図書館は最新のシステムだけでなく、ある取り組みでも注目を集めています。
青石センター長:
「絵本の街・有田川ということで、町中いたるところで絵本に触れられるような街づくりを目指しています」
有田川町にある、カフェじょんのび。店には約10冊の絵本が図書館から配られています。
カフェじょんのび 村山さん:
「小さいお子さん連れのお母さまは必ず読み聞かせをしています。お料理を運ばれるあいだの、“間”を持たせてくれるのにすごくいいと思います。貸し出しもしてるんですけど、(返却時に)もう一度足を運んでいただくので、お店としては相乗効果で」
町内にある30のお店に『えほん箱』を設置することで、絵本に触れる機会を増やし、来店のきっかけも作っているのです。
青石センター長:
「本来の図書館の仕事から街づくりの方に発展させて、大きく広がっていっている最中です。図書館でも街づくりはできると思います」
時代と共に進化する図書館。皆さんの街の図書館にはどんなサービスがあるのか、調べてみてはいかがでしょうか。
(関西テレビ1月21日放送『報道ランナー』内「知っトク!ニュースなオカネ」より)
最終更新:1/26(日) 7:04
関西テレビ




























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