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クイーンファンに「にわか」なんてない 新旧の「Q友」が出会った日 世代を超えSNSを通じて生まれた輪

1/28(火) 7:00配信

withnews

「クイーン+アダム・ランバート」の来日コンサートの前半2公演が25日と26日、さいたまスーパーアリーナで開かれ、のべ6万人を集めました。映画『ボヘミアン・ラプソディ』の成功とファン拡大によるブームの中で開かれたコンサート。アリーナ周辺では、映画がきっかけではまったファンを古くからのファンが温かく迎えるクイーンらしい盛り上がりが見られました。「Q友」と言われるファンたちの言葉から、クイーンの魅力について考えます。

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「オリジナルメンバーのクイーンとは別物」

オリジナルメンバーとは「別物」として楽しんだのが、「Q友」の一人、盛岡市の会社員、佐藤陽子さん(49)です。

「フレディの代わりでもないし、代わりになるつもりもないアダムをそのまま受け入れたクイーンのライブは、映画に描かれていたり、ネットのライブ動画にあったりするオリジナルメンバーのクイーンとは別物。ブライアン・メイもロジャー・テイラーも進化しているんじゃないかと感じました」

1970年代や80年代からクイーンを追い続けるような熱狂的なファンではなかったという佐藤さん。ドラマの主題歌やCMで曲は知っていた程度でした。クイーンにはまったきっかけは映画でした。

「歩んできた道のりや曲の背景、そして何よりもバラエティーに富んだ曲をもっと知りたいと考えるようになりました」

映画は半年間で約50回、仕事帰りや週末に映画館に通って見たそうです。さいたまスーパーアリーナの2公演のほか、大阪、名古屋にも行く予定です。

「4公演すべてに行こうとこだわったのは、ステージを見ていると自分の中にフレディがよみがえってくるのではないかと思ったからです」

コンサートでも演奏された『Keep Yourself Alive』(炎のロックンロール)の“自分らしく生き続けろ”というメッセージを重ね合わせ、「(クイーンが)長く続けてくれたことに感謝」という言葉を連発していました。

「アダムを応援したい」

1975年初来日の武道館コンサートから欠かさず来日コンサートに行っている人もいます。

東京都内に住む編集者の白木ようこさんは、「映画も100回までは数えていました」というほどのファンです。「Q友」がSNSでつながれる時代になり、各地で行われた応援上映といったイベントへ一緒に参加するようになって回数が増えたそうです。

「1975年のコンサートでは、私の目の前で過呼吸などで倒れ込んでいく女性ファンが多くいました。子どものころ父親に連れられていった記憶は鮮明に残っています」

1975年のコンサートは、ファンが前に詰めかけ、音楽雑誌『MUSIC LIFE』(休刊中)のカメラマンが押しつぶされそうになる状況に。それに気付いたフレディが一時ライブを中断したことは、ファンの間で語りぐさになっています。

今回のコンサートでは、ステージ上のブライアンやロジャーの細かい動きが目視できる位置の席になった白木さん。

「ブライアン、歳を取ったな。子どものころ見たコンサートは、ブライアンが両足を開いて踏ん張りながら胸を張ってギターをガーンと弾く姿が、まさに星の王子様でした。今回は腰が前のめりっぽくて、ステージ上をあまり動き回りませんでした。ロジャーもスティック落としていたし……」

白木さんは、2005年にフレディの代わりにポール・ロジャースを迎えて行われた「クイーン+ポール・ロジャース」のコンサートも見ています。今回のアダムとのコンサートの違いは、こう見えたそうです。

「ポールとのコンサートは、『ポール・ロジャース with クイーン』という感じでした。つまりポールがクイーンの歌を歌っている感じです。しかし、アダムは違います。ブライアンやロジャーと尊敬し合っていますし、何より歌がうまい。3人が譲り合っているような感じで、ハーモニーもきれいです。アダムの腰つきはフレディが乗り移っているようでした」

だからこそ「アダムを応援したい」という「Q友」の声があちこちで聞かれました。

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最終更新:1/28(火) 7:00
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