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70年以上使われてきた「永遠に残る化学物質」…プラズマによる処理法を開発

1/27(月) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

クラークソン大学の研究者グループは、アメリカ空軍と共同で、水の中から「永遠に残る化学物質」の除去に取り組んでいる。

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その化学物質はPFASと呼ばれ、がん、肝機能障害、発達障害などとの関連性が明らかになっている。

PFASは食べ物の容器や調理器具、アウトドア用品、消火剤などに用いられている。

研究者グループは、プラズマリアクターでPFASに刺激を与え、体内で生涯にわたって分解されないほどの強力な化学的な結合を、効果的に破壊する方法を開発した。

PFASとはフッ素化合物の総称であり、70年以上前から人々の生活をより便利に、効率的にするものとして使われてきた。正式には「パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」といい、1940年代に開発され、熱、油、汚れ、水を寄せ付けないことから、食べ物の容器や紙皿、調理道具のコーティング材として最適な物質として利用されてきた。1970年代には、軍事訓練や防災訓練での消火剤としても用いられている。

しかしその後、PFASと、がん、肝機能障害、甲状腺疾患、発達障害との関連性が明らかとなった。

Interceptの調査によると、今日では99%のアメリカ人の血流内にPFASの存在が確認されている。また非営利環境団体EWGによると、PFASに汚染された地域は、全米49州の700カ所以上にのぼる。

PFASは数千年もの間、分解されずに水中や空気中を漂う。つまりこれが体内に取り込まれると生涯にわたって体内に留まることになる。そのため、この物質のニックネームは「永遠に残る化学物質」だ。

ニューヨークにあるクラークソン大学の研究者グループは、水中のPFASを破壊する方法を開発した。彼らはアメリカ空軍と共同で、PFASをほぼ不滅のものとしている炭素とフッ素の結合を断ち切るためにプラズマリアクターと呼ばれる装置を用いている。

この技術は、地下水に混入したPFASだけに適用される(別プロジェクトで、土壌のPFAS除去についても研究中)。いずれは現在主流のろ過による処理方法よりも低コストでできるようになるだろう。

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最終更新:1/27(月) 12:10
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