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<春を駆ける・2020センバツ>チーム紹介/下 星稜 新しい戦い全員で 内山主将を中心に手探り /石川

1/27(月) 14:44配信

センバツLIVE!

 昨夏の甲子園で県勢24年ぶりの準優勝に輝いた星稜。全国屈指のエース・奥川恭伸さん(ヤクルト)や主将・山瀬慎之助さん(巨人)らが抜けた新チームにはどうしても、先輩たちとの比較がつきまとう。重圧や不安を抱える選手も少なくなかった。「先輩らがいなくなり、これからどう引っ張っていくか、思いつかなかった」(今井秀輔選手=2年)。手探りの中で選手らの新しい戦いが始まった。

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 新チームの主将に任命されたのは準優勝メンバーの一人である内山壮真選手(2年)。選手らは新リーダーについて「プレーで引っ張る人」と口をそろえる。1年生の夏から甲子園に出場してきた実績とチーム内外から一目置かれる非凡な野球センス。内山主将自身も、「練習に対する姿勢を見てついてきてほしい。持っている引き出しをみんなに伝えていきたい」とてらいなく話す。ビデオによる打撃フォームの確認など自らが自主的に行う練習を見習う選手も増えた。

 同時に「もっと強く、しつこくチームメートに言葉で伝えないといけない」とも。頭にあるのは練習に対する意識から整理整頓に至るまで、臆せずチームメートに声をかけていた前主将の山瀬さんの姿だ。

 内山主将は就任すぐに二つのルールを決めた。一つ目は室内練習場で不必要にスマートフォンなどを触らないこと。もう一つは室内練習場で、以前はばらばらにおいていた荷物を1カ所にまとめること。「少しでも練習スペースを作りたかった」(内山主将)。自分にも周囲にも厳しい新主将の方針には戸惑う声もあったが、「練習しやすくなった」(知田爽汰選手=2年)とチームメートからはおおむね好評だ。「練習で的確に指摘をする。自分が言おうと思ったことを先に言うこともある」と林和成監督からの信頼も厚い。

 昨年末に行った沖縄合宿。宿舎の一室に地元高校の選手らを招き、即興のラップバトルが始まった。遠征時には部屋に集まって、お笑いの動画を見たり、音楽の話をしたり。仲のよいグループで固まりがちな選手間にコミュニケーションを促す狙いだ。

 8強だった一昨年、2回戦で敗れた昨年に続く3年連続のセンバツに挑む星稜。「このチームには絶対的エースもいなければ、すばらしい主将もいない。全員の力を合わせて、奥川さんらの穴を埋めていきたい」。内山主将は力を込めた。【井手千夏】

最終更新:1/28(火) 12:59
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