ここから本文です

<花開く春・国士舘20センバツ>/下 エース、試合で成長 215球、2連続完封 /東京

1/28(火) 2:33配信

センバツLIVE!

 その成長ぶりは、指揮官にとっても予想外だった。国士舘がセンバツ出場を決めた24日の記者会見。永田昌弘監督は、エース・中西健登投手(2年)について「試合を進めていく中で成長した」と、今はどこと戦っても試合を作れるほどの力をつけたことを称賛した。

 中西投手は昨年秋、秋季都高校野球大会と明治神宮野球大会で8試合、62イニングを投げ、防御率1・31、自責点はわずか「9」だった。とりわけ本大会準決勝、決勝は2試合連続で完封勝利を飾り、チームのセンバツ出場に大きく貢献した。

 右のサイドスロー。投手として本格的に訓練を受けたのは高校に入ってからだ。中学で主に外野手だったが、180センチ超の長身と長い手足が永田監督の目に留まった。

 だが、ここに至る道のりは、平たんではなかった。昨年春のセンバツは背番号15でベンチ入りしたが、試合直前のけがでマウンドは踏んでいない。「次のエース」と期待されながら、細かい制球を気にしすぎてカウントを崩し、ストライクを取ろうとした甘い球を痛打される――。この繰り返しだった。

 現在のチームが始動した直後には肩の痛みに悩まされ、1カ月ほど投球練習もできなかった。永田監督からは「このままじゃエースナンバーは渡せない」と突き放された。

 転機は昨年8月。けがから復帰した際、「(余計な)力を抜いて投げてみろ」と永田監督からアドバイスを受けた。徐々に制球が安定し、東海大相模(神奈川)や花咲徳栄(埼玉)など強豪校との練習試合でも結果を残すように。念願の「背番号1」を獲得した。

 秋の大会に入っても、投手としての進化は続いた。連投となった本大会3回戦。2日間で170球を投げ、終盤は無意識のうちにかけ声とともに投球した。「余裕がなくなったことで、かえって腕をしっかり振れていた」と永田監督。コツをつかみ、力のこもった球を投げられるようになった。

 準決勝前に、「(フォームの)理想型はダルビッシュ(有投手、米大リーグカブス)だ」とトレーナーの助言があった。さっそく動画を見て、フォームをまねたら「しっくりきた」。準決勝、決勝も連日だったが、今度は215球を1人で全て投げきり、本塁を踏ませなかった。

 すっかり注目を集める立場になったが、慢心はない。「球威を上げ、空振りを取れる球を増やしたい」。もっと成長した姿を大舞台で披露するつもりでいる。【川村咲平】

〔都内版〕

最終更新:1/28(火) 10:06
センバツLIVE!

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ