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マタニティマークへの嫌がらせ「なんか文句あんのかよ」を浴びせられて考えたこと

1/28(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

先週、仕事から帰る時のこと。混雑した電車に乗り、吊り革につかまって立っていると、おそらく20代と見られる女性が、私のバッグについたマタニティマークに気付き、席に座ったままトントンと私をタッチし、「どうぞ」と言った。

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現在私はやっと安定期に入った妊婦だが、妊婦がここまで生きづらいとは思わなかった。つわりは思ったより辛く、私の場合は吐き気の他に、一点に立ち続けると貧血になってしまうことがあるため、普段からマタニティマークをつけているのだ。

女性に「どうぞ」と言われた時。ちょうど私は、来そうな嘔吐き(えずき)を我慢していた時だったので、「ありがとうございます」と言って席を譲っていただくことにした。

女性と私が場所を変わろうとしたその瞬間、50代くらいの男性が一瞬の隙をついて間に入り、席に座った。そして、私を見てこう言った。「なんか文句あんのかよ」。私は、この時のことをTwitterにつぶやいた。

「ちょうど今

マタニティマークを付けた私を見て
席を譲ってくれた女性がいた

そしたら
50代くらいの男性が割り込んできて
『なんか文句あんのかよ』
と言ってその席に座った

なんでこんな嫌がらせを受けないと
いけないんだろう

最後にその女性が私に
『すみません』って謝ってきたのが
辛かったよ」

すると、電車内で、私と全く同じ経験をしたという方や、他にもマタニティマークをつけたことによって嫌な経験をしたというコメントが相次いだのだ。

ある女性は、男子高生から「妊婦って場所とるから電車に乗らないでもらえます?」と言われたという。他にも、乗客から杖で足を叩かれたり、「どきなさい」と叫ばれたりすることがあったとの声も。

むしろ不快や危険の可能性になる現実

そもそも、マタニティマークとは何か。これは、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し、2006年に厚生労働省より制定されたマークである。

お腹が全く出ていない妊娠初期は、外見上で妊婦であることが分かりにくい。私の場合、この時期は常に船酔いしている感覚に加えて、貧血や頭痛が時々起こり、以前より疲れやすくなった。

そうした人が、周囲に妊婦であることを知らせるツールとして発表されたのが、マタニティマークだ。電車の優先席付近では、このマークが窓ガラスに貼られてあるところも多く、誰もが一度は目にしたことがあるだろう。

しかし、安全性と快適さの確保が目的だったこのマークが、マークをつけることによってむしろ不快な思いや危険な目に遭う可能性がある、という悲しい現実はたびたび指摘されてきた。

「マタニティマークを身に付けていることで不快な思いや身の危険を感じたことがあるか」という調査には、およそ10人に1人があると回答している(エコンテ調べ)。こうした現実からか、「マタニティマークを本当は付けたいけれど、怖くて付けられない」というご意見もTwitterで多数いただいた。

少子化問題に直面するこの国で、子どもの誕生というのは歓迎されてもいいはずなのに。しかし、なぜこれほどまでに妊婦への嫌がらせが起きるのだろうか。

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最終更新:1/28(火) 18:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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