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世界中すべてのメディアに使用許可…封鎖された武漢の“リアル”を映したドキュメンタリーに注目

1/28(火) 20:24配信

AbemaTIMES

 中国で感染が拡大する新型コロナウイルスによる肺炎で、事実上の“封鎖”となった街・武漢。封鎖から24時間後の様子をレポートした約10分のドキュメンタリーが今、静かに注目を集めている。

【ノーカット映像】封鎖された武漢の“リアル”

 現地時間の23日午前10時、感染元とされる武漢市の空港と駅が閉鎖された。閉鎖前、空港では飛行機に乗ろうと駆け込む人々が大行列を作り、駅では人々が途方に暮れていた。空港も駅もダメならと、高速道路も大混雑した。

 動画は「特殊な事情がないならもう帰って来なくていいよ」「家で待機して事態が収束したら帰るね」というやりとりから始まる。撮影しているのは武漢に住む男性、リン・チェンさん。もともと春節に合わせて実家に帰る予定だったが、街が封鎖されたことで断念した。

 春節を越すに必要な食料を買うためスーパーに向かうと、入り口は長蛇の列。人々は皆マスクを付けている。店内になかなか入れず諦めて次のスーパーに向かうと、そこも人がごった返していた。

 無事買い物を終えて自宅に戻ると、街の様子を見るため再び外出するリンさん。駐車場で会った男性に話しかけると、この日に錦州にいる息子が帰ってくるはずだったとのこと。リンさんが「年越してから帰郷させるといいよ」と慰めると、「みんなには怖がってほしくないね」と男性。

 その後、武漢市内の「漢街」に車を走らせるも、駐車場には車が1台も停まっていない。リンさんは一昨日も来たというが、「いま街中にはもう基本人がいません」という変貌ぶりのようだ。

 漢街からの帰り道、Uber Eatsの配達員に遭遇。オーダーはほぼない状態だが、「少しでもあるならやるしかない。仕方ない」と配達しているという。この男性を心配したリンさんはマスクを一つ渡すと、「知り合いで持ってない人いたらあげて」とさらに余分に持たせた。

 車も人もいない街、一方でそこで確かに暮らしている人々。こうした武漢の“リアル”を映したリンさんの動画の最後は、次のようなメッセージで締めくくられている。

 「画面はすこし映画の情景に似ているではないだろうか。誰もいない街。臨時閉鎖された都市。でもみんな知ってる。これは映画ではないことを。映画とも違うことも。僕から見て、街中は依然として秩序が保たれている。この目で見たんだ。みな各々がこの街を正常に機能させるために奮闘している。皆が願うこと、それは事態がよくなること。これは僕が十数年来初めて武漢でほぼ人影を見ない時である。そして最も趣のある時のひとつでもある。いずれにせよ、この地は依然として一千万人の故郷である。昨晩僕たちは帰郷せずに年越しすることに決めた。今日目が覚めて、この決定は正しいと確信した。

 だからもう一件正しいことをしたい。安全を十分確保した上で動画を撮ることにした。メディアに情報を提供するために。全メディアでの使用を許可すると同時に、この映像で得た全ての収益を募金します。すべての人の善良な心に感謝するために。特にいつも通り職務に徹し、この都市が正常に機能するのに貢献している人々に感謝を示すために。そして、最前線で戦っている医者たちに感謝を。

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最終更新:1/28(火) 20:24
AbemaTIMES

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