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オリンピックイヤーはサイバー攻撃急増~日本は要対策・ロンドン五輪は2億回攻撃とも

1/29(水) 17:55配信

ニッポン放送

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(1月28日放送)に中央大学法科大学院教授・弁護士の野村修也が出演。サイバー攻撃対策について解説した。

総務省、サイバー攻撃対策を緊急提言

 

総務省の有識者会議は、東京オリンピック・パラリンピックを控え「サイバー攻撃を防ぐために、取り組むべき緊急提言案」を示し、官庁と民間で連携し、攻撃手法などの情報共有を強化することを求めた。

森田耕次解説委員)サイバー攻撃は、企業や政府機関の情報通信システムに不正侵入して機密情報を盗み出したり、データを改ざんしたりする行為です。高市総務大臣は28日の記者会見で、このサイバー攻撃を防ぐために取り組むべき緊急提言を公表しました。この緊急提言は27日、総務省の有識者会議が示しているもので、東京オリンピック・パラリンピックを控えて緊急提言を示しているのですが、サイバー攻撃では似たような手口を使って複数の事業者を狙うケースがあるということで、「攻撃を受けた事業者が、個人情報などの流出などが疑われた時点で速やかに公表を検討することが望ましい」としている他、「行政も含めた情報共有が必要だ」と指摘しています。インフラなどの業界ごとに連携する枠組みをつくるよう求めています。更には公衆無線LANの安全対策を周知するということも明記しておりまして、外国人の訪日客も広がっているなか、ネット接続もできる公衆無線LANが増えているので、適切な安全管理が施されているかどうかという指針をつくっていく緊急提言案を示したということです。

現在のサイバー攻撃“DoS攻撃”の恐ろしさ

野村)実は、2015年に日本年金機構に大規模なサイバー攻撃があって、あれが政府に対する初めてのサイバー攻撃だったのですが、私はそのときの調査委員会の事務局長なのですよ。いろいろと調べましたが、あのときはウイルスがなかに入ってきて、どんどん外へ個人情報を出していくタイプのものでした。当時は絶対に中に入れないという前提で対策を進めていましたが、最近は中に入ってくることはしょうがなくて、入った後にどうやって防ぐのかという新しい発想になって技術が進んできています。オリンピックの年はものすごい数のサイバー攻撃があるのですよ。リオのときには数千万回の攻撃があったと言われていますし、ロンドンの公式サイトは2億回攻撃されたと言われています。そういう意味では、東京オリンピックに備えて対策しなければいけません。これはもうウイルス対策ではないのです。DoSといって、たくさんのアクセスが一気に行われるのですよ。そうすることによって、麻痺してしまい、システムがパンクしてしまうという攻撃です。これを防ぐのはとても大事なのですが、いまはどうしてもIoTの名の下にインターネットへいろいろなものがつながる時代になっているのですよ。そのことによって結果的にDoS攻撃がしやすくなっている現状です。人の機械に乗り移って攻撃していく形ですから、安易につなげていないか1人1人が点検することも大事なのです。

森田)先日は、三菱電機がサイバー攻撃で狙われました。業界ごとにそういった情報共有もしていかなければいけないのですね。

野村)先ほどもありましたように、攻撃を受けたら直ちに公表して、みんなでブロックすることが大事だと言えます。

森田)オリンピックの時期ですから、サイバー攻撃には十分に警戒しなければいけませんね。

最終更新:1/29(水) 17:55
ニッポン放送

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