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少雪で大丈夫?冬季五輪へ期待と懸念 札幌が国内候補地に

1/30(木) 6:11配信

北海道新聞

「五輪マラソン成功を弾みに」

 1972年以来2度目の五輪に向け、札幌市の招致活動が加速する。29日、日本オリンピック委員会(JOC)が2030年冬季五輪の国内候補地に札幌市を正式に決定した。8月の東京五輪のマラソン・競歩開催の成功を誘致の弾みにと期待が膨らむ一方、少雪や施設の維持管理など懸念材料も少なくない。

 「北海道でもスキーやスケートができない子どもが増えている。五輪招致を通じて日本全体が冬季競技に関心を持つきっかけにしてほしい」。前回72年大会でスキーの競技役員を務めた札幌スキー連盟顧問の和田明さん(82)は競技普及への期待を語った。

 前回大会は札幌市の人口が100万人を超えたばかりの時期だ。山林を切り開いて道路が造られ、地下鉄などインフラ整備が進んだ。同市中央区の会社役員の男性(78)は「人の動きが活発になり、五輪を機に急速に発展した」と懐かしむ。

施設の維持管理費に不安の声も

 今年8月の五輪マラソン・競歩開催は札幌市の運営能力の試金石として招致に影響しそうだ。自宅付近がマラソンコースの同市北区の主婦河原沙織さん(29)は「コースに乱入する人が出るとか、救急車が通れずに困るとか、トラブルの一つ一つが心証に関わる」と危惧する。

 一方、今冬の札幌は、積雪が平年の半分以下となるなど、競技に必要な雪が不足する懸念もつきまとう。札幌市中央区のパート従業員の女性(57)は「今年のような状態で誘致しても大丈夫かな」と心配する。

 前回五輪のために整備した手稲山ボブスレー競技場は利用低迷や維持費増加で2000年に閉鎖された。競技施設の五輪後の活用策も課題だ。同市中央区の男性(79)は「税金を使って整備しても、一時的なお祭りでしかないなら、やる意味はない」と注文を付けた。

最終更新:1/30(木) 6:11
北海道新聞

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