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国に届け出された再生医療の確認は「再生医療ポータル」で~澤芳樹理事長に聞く

2/2(日) 22:00配信

Medical Note

◇今後は施設の認定も

ですから立て付けとしては、計画を届け出て受理された施設であれば、一定の安全性は担保されています。そして、そうした施設に関しては、日本再生医療学会が開設している「再生医療ポータル(https://saiseiiryo.jp/)」で確認することができます。ただ、それでも無届けの“再生医療”を完全になくすことができないのは、大きな問題と認識し、次の手も考えています。

そうした安全性確保の努力をしている中で昨年10月、関西地区の元大学講師らが無届けで脂肪幹細胞を人に投与する再生医療を行った疑いで大学が家宅捜索を受けるという事件が発覚しました。この元講師も日本再生医療学会の会員だったので法律や学会による法令遵守の精神について熟知していたはずです。

学会としては17年の事件以降、会員の再教育や、法令遵守の直筆の誓約書を提出しないと会員を継続できないようにするなど再発防止に努めてきましたが、このような“確信犯”が現れたことに非常にショックを受け、問題の大きさを痛感しています。

こうした事件で誤解してほしくないのですが、多くの人は再生医療の研究を進めて新しい医療を開発しようという動機に基づいて治療にあたっています。ただ、ごく一部に1件何百万円もとって“ビジネス”としてやっている人がいるのも事実です。

“治療”内容の評価はいろいろあるかもしれませんが、きちんと届け出をしてから実施するというのが日本再生医療学会としての姿勢です。これまで、法整備による規制ができ、人を認定する「認定医」の制度を作ってきました。この次に、学会として「適格」とした施設の認定ということもしようと思っています。

◇「再生医療ポータル」「認定医」から適切な医療選択を

ただ、まだそこには至っていないので、現時点で再生医療を受けようとするときにどうやって選べばいいかわからないという方も多いのではないかと思います。

まずは、患者さんご自身が調べるという姿勢を持ってください。最低限の条件として、先ほどお話しした「再生医療ポータル」に登録されている施設の中から探してください。ただし、厚生労働省への届け出からデータベースへの反映まで一定の時間を要します。また、目的や治療効果について再生医療ポータルからリンクされている説明文などの資料に目を通し、かかりつけ医の意見など「信頼できる情報」を参考にして、ある程度科学的根拠があるもの、安全性や有効性をある程度推定できるような治療を選んでください。エビデンスを確立していく過程という治療もまだまだ多くあります。そうしたものは保険が効かない「自由診療」として提供されることが多くあります。ですから、「自由診療だから信用できない」というものではありません。

例えば、先に紹介したPRP療法も今のところ自由診療で、先進医療や高額療養費制度の対象にはなっていませんが、多くの症例があり、ある程度の割合で効果がみられる患者さんもいますので、このような治療は受けてもいいのかな、といったような考え方をしていただければいいかと思います。

病気になった時に、患者さんや家族はわらにもすがる思いで再生医療を受けようとするかもしれません。そんな時には再生医療ポータルや認定医というものがあることを思い出して、適切な医療を選択してください。

メディカルノート

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最終更新:2/2(日) 22:00
Medical Note

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