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「借りられない」を技術で解決! 1万人の”人生”を変えた男

2/3(月) 23:50配信

テレ東プラス

フィリピンの首都、マニラ。街に張り巡らされた小道を、日本では見慣れない3輪自動車「トライシクル」が駆け巡っている。バイクの横に屋根と座席が付いた小さな車を取り付けたもので、そのデザインや色は様々だ。フィリピン国内で約400万台が走っており、市民の足として欠かせない存在となっている。

そのトライシクルのドライバー、アントニオ・ナギさん(44歳)は、この仕事に携わった14年間ずっと悩んできたことがあった。「トライシクルを買うための十分なお金がなかったので、仕方なく借りていたんです」。そのトライシクルのレンタル料が、収入の3分の1を占めるほど高いのだ。だから、いくら真面目に働いても手取りは少ないままで、豊かにはなれない。しかし自分の車両を持ちたくても、そもそも収入が少なく信用力が低いため、ローンの審査が通らない。こうした構造から、ナギさんに限らず、多くのドライバーはなかなか低賃金から抜け出せずにいる。

ところが最近、ナギさんの生活が大きく変わったという。自宅に案内してもらうと、通されたのはマニラの路地の奥にある小さな部屋。ここに妻のアルマさんと息子3人の5人で暮らしている。ナギさんがちょっと自慢げに語り始めた。「子供たちが『暑い、暑い』というから、クリスマスの前に扇風機を買ったんですよ」。実はナギさん、手取りの収入が以前の2倍に増えたという。息子が欲しがっていたバスケットボールシューズも、買ってあげることができた。妻のアルマさんも「ふらっと買い物に出かけて、子供たちが必要なモノを買えるようになったんです」と、ささやかな“豊かさ“に喜びを感じている様子だ。

手取りが増えたのは、「自前のトライシクル」を手に入れることができたからだ。高いレンタル料を払わずに済み、その分が自分の収入になった。3年前に“あるローン“で車両を購入し、最近、ついに返済を終えたのだという。このローンで車両を購入することができたドライバーは、フィリピン国内で約1万人にのぼる。

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最終更新:2/3(月) 23:50
テレ東プラス

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