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元理事長、不当報酬1億円超 八代市の社会福祉法人、第三者委報告

2/4(火) 8:07配信

熊本日日新聞

 熊本県八代市の社会福祉法人「龍峯会」の元理事長(76)が昨年1月までの11年弱の間に、役員報酬と運営する施設の嘱託医としての報酬として、少なくとも1億303万円を不当に受け取っていたと第三者調査委員会が指摘していたことが、3日分かった。

 元理事長らによる法人私物化問題を調べていた第三者委は報告書をまとめ、報酬の過払いを認定。元理事長と家族による不正支出が2810万円あったことも分かった。

 第三者委は、弁護士の小西直樹委員長ら3人で構成。市の勧告に基づき、法人が2019年4月に設置した。職員らの証言を集め、領収書の分析などを進めた。

 報告書によると、元理事長は理事長報酬のほか、特別養護老人ホーム「希望」の嘱託医としての報酬も得ていた。第三者委は、理事会の承認なしに報酬を引き上げたとして、08年4月~17年3月に少なくとも4410万円を不当に得ていたとした。勤務時間が規定の1日2時間よりも短い約15分だった日もあり、不当に得た額はさらに膨らむとみている。

 妻(76)と長女(44)の役員報酬の過払いも、それぞれ2700万円、2097万円あったと指摘した。

 また、3人は08年4月~19年1月にかけ、私物の家電製品や飲食代など2810万円を法人経費として不正に支出させていた。第三者委は、既に返還済みの595万円を除く、2214万円を不正流用として認定した。

 報告書には架空出勤や職員の私物化、職員へのパワハラなども含む全8項目も盛り込まれた。3人が法人に与えた損害は、少なくとも1億8196万円、最高で2億1171万円になる可能性があるとした。

 元理事長は、熊日の取材に「報告書の内容は知らないが、法人の支出に計上したものは全て理由があって計上した。返還を求められれば話し合って対応を決めたい」と話した。

 法人の坂田礼子理事長は「元理事長らへの過払い金返還要求などの対応は、今後理事会で決定する」としている。報告書は昨年12月6日付。法人が1月16日に受理した。(中村悠)

最終更新:2/4(火) 8:07
熊本日日新聞

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