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元卓球人が第2の人生で掲げる新たな夢 「eBASEBALL界を盛り上げたい」<新井宇輝・後編>

2/4(火) 19:55配信

Rallys

小学校時代に卓球で団体日本一を経験し、中学は名門・愛工大名電に進学した新井宇輝(たかき)は、右肘の怪我で競技人生を中学で終えた。打って変わって現在は、eスポーツへと活躍の舞台を移し、プロプレイヤーとして新たな人生を歩んでいる。

新井は、eBASEBALLプロプレイヤーとして、元卓球選手として、将来的に何を見据えているのだろうか。もがき苦しんだ2019シーズンを振り返ってもらいながら、本人に現在の心境を訊いた。

母校・愛工大名電卓球部の先輩からの応援

2018年から始まった「eBASEBALL プロリーグ」では、1チーム4名のうち、3名が出場し、それぞれ1試合ずつ対戦する(2018シーズンは3人制、2019シーズンより4人制)。対戦オーダーは試合3日前に発表され、そこから戦略を練ることになる。

新井は高校3年生で、当時は受験シーズン真っ只中。勉強に時間を費やさなければいけないため、パワプロの練習時間は1日わずか1時間しか取れなかった。

「もともと卓球に人生をかけていたので、競技に力を注いでいる分、勉強は疎かにしていて(笑)。もう大学に受かるために毎日必死でした」と二足のわらじを履く苦労を明かした。

自身の初戦となった11月10日の試合前には、母校・愛工大名電の先輩から応援の言葉をかけられた。現在、Tリーグの琉球アスティーダで活躍する木造勇人もその一人だ。

「中学生の頃は、よく木造さんの洗濯物を洗っていましたね(笑)。当時からすごい選手でしたが、今はもっとすごい。卓球は辞めても、今でもこうして仲良くさせてもらえることは本当に嬉しいですね」。

「守り」から「攻め」へ。連敗止め逆転CSへ踏みとどまった“涙の1勝”

だが、新井は初戦を勝利で飾ることは叶わず、チームとしてもなかなか白星を掴むことができないまま、シーズン序盤は苦しい日々が続いた。

連敗時の苦しい心境を新井は吐露する。「負ける度に、『勝ちたい、勝ちたい』という気持ちが強くなっていって。それが逆に逃げ腰になってしまい、攻める試合をすることができなくなっていたんです」。

迎えた12月8日の第3節、1カードで行われる3試合で全敗すれば、2020年1月開催のコカ・コーラ eクライマックスシリーズ進出が厳しくなる、、後がない崖っぷちの状況だった。

試合は、中日の主将・菅原翔太と新井がともに敗北。3試合目の脇直希が敗れれば4位以下がほぼ決まる場面だったが、見事に勝利を挙げ、チームの連敗を7でストップ。新井にとっても「本当に嬉しかった」と、涙が溢れるほどの1勝だった。

「やはり僕は(セ・パ両リーグ合わせて)48人中最下位のレベル。そんな選手が守りに入っていたら、勝つことなんて絶対にできません。だから開き直って、試合を楽しもうと切り替えました。僕自身負けはしましたが、それがチームとしてもいい方向に向かったんだと思います」と新井の攻めの姿勢がチームを連敗脱出へと導いた。

「守り」から「攻め」へとスタイルを変え、さらに試合を楽しむ気持ちも持てた新井。この1勝によってチームの雰囲気も明るくなり、彼ら”本来の野球”の姿を取り戻すことに成功した。

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最終更新:2/18(火) 19:02
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