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「もう流出させちゃえばいいや、と思った」 テレ東がロケ予定をわざと“誤爆”した背景

2/4(火) 13:01配信

ITmedia NEWS

 「もう番組のロケスケジュールを流出させちゃえばいいや、と思った次第です」――テレビ東京のプロデューサー高橋弘樹さんは“誤爆”をこう振り返る。

【画像】“誤爆”したロケ予定

 テレビ東京のLINE公式アカウントが1月23日、「みなさんお疲れ様です! 1月24日(金)、25日(土)のロケスケジュールになります」というコメントとともに、番組のロケスケジュール表を投稿した。ネットで「内部情報の誤送信?」「中の人の誤爆かな?」などと話題になった。

 しかし実際は誤爆ではなく、同局があえて流出させたもの。2月5日放送予定の番組「水バラ ザキヤマが○時○分、そこ行きます!ロケスケ流出ふれあい旅」の宣伝だった。お笑い芸人の山崎弘也さんらが栃木県と福島県を訪れ、撮影場所に集まった人々と触れ合う番組だ。ロケスケジュールの流出は、一般参加者を募るためだったのだ。

 ロケのスケジュールを一般公開する試みは、同局では初めてという。当日集まった人と撮影を進める、ぶっつけ本番ともいえるこの番組。なぜこのような方法にチャレンジしたのか、番組プロデューサーの高橋弘樹さんに聞いた。

「SNSの隆盛で、すぐに流出するようになった」

 「最近はSNSの隆盛で、本当に流出してはいけないものが、サクッと、すぐに流出するようになってしまいました。だったら、もう流出させちゃいけないものを流出させちゃえ、と思いました」──高橋さんはそう振り返る。

 「番組作りで流出しちゃいけないモノの中で、最も大切なモノの1つがロケのスケジュールなので、もうそれを流出させちゃえばいいや、と思った次第です」(高橋さん)

 「これまでは、ロケスケは流出させちゃいけないと、洗脳のように思っていました。けれどよくよく考えたら、流出させた方が、視聴者の皆さんともっとふれあいながら、旅ができるのではと思いました」と続ける。一番流出させてはいけないものを、あえて流出させて話題化する――常識の逆手を取り、番組をより良くしたいと思いがあったという。

 テレビが他のメディアと連携することへの期待もあったという。高橋さんは「テレビが画面上の番組だけじゃなく、SNSやいろいろなものと連動して楽しんでもらえるメディアに進化していけばいいな、と思っています。今回の取り組みで、それを楽しんでもらえたらうれしいです」とも語る。

 一方、当日集まった人とトラブルが起きたり、ロケがスムーズに行かなかったりといった懸念はなかったのだろうか。

 高橋さんは「今までにやったことがなかったため、ロケがどうなってしまうのか、想像はつかなかったです。でも、それがあえてスケジュールを流出させたこの企画の醍醐味(だいごみ)だと思っています」という。

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最終更新:2/4(火) 16:34
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