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「誰よりもシュートを外した選手」コービー・ブライアント、偉大さの理由

2/4(火) 10:18配信

The Guardian

【記者:Andy Bull】
 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)受賞1回、五輪金メダル2個、NBAファイナル優勝通算5回、うち3連覇1回、オールスターゲームMVP受賞4回。ここ1週間、私たちはこうした数字を新聞やテレビ、ラジオのニュースで目や耳にしている。他にも、オールスター18回連続選出、レイカーズ在籍20年、キャリア通算3万9283得点、キャリア通算出場時間5万7278分、1試合での40得点超え122試合、50得点超え25試合、60得点超え6試合、81得点1試合といった記録がある。

 故コービー・ブライアントのキャリアを今読み返してつくづく思うのは、彼がいかに多くの成功を収めたかではなく、どれだけ多く失敗したかだ。ここに一つ、他よりも飛び抜けたスタッツがある。彼は歴代のどの選手よりも多くのシュートを外していたのだ。合計1万4481本。シュートミス本数歴代2位のジョン・ハブリチェック選手(ボストン・セルティックス)よりも1000本以上多い。私よりもっとバスケットボールに詳しい人は、偉大な選手ならばこれだけ頻繁に失敗するのも当然だと腑に落ちるのかもしれない。

 あるいは、こうした失敗はすべて長期間プレーした結果として自然なのかもしれないし、それ以上の理由があるのかもしれない。

 こんな有名なエピソードがある。1997年5月、ウエスタンカンファレンス準決勝ロサンゼルス・レイカーズ対ユタ・ジャズ第5戦。ブライアントにとっては、ルーキーシーズンだった。

 第4クオーター残り数秒となったところで、彼は試合に勝つべく、ミドルレンジでのジャンプシュートを打った。しかしシュートは大きく外れ、リングをかすめさえしなかった。オーバータイムに入り、左アウトサイドから3ポイントショットを決めようとしたが、これも届かなかった。残り40秒でブライアントは再びアークの頂点からシュートを試みたが、今回も短かった。その後、ジャズが3点リードした状態で、残り4秒。ブライアントはもう一度、左からボールを放った。

 5分間で4本のエアボール。96対93、勝利したのはジャズだった。

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最終更新:2/4(火) 10:18
The Guardian

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