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パウエル二重契約問題にパ・リーグ会長が勧告 出場停止処分も/復刻

2/4(火) 11:21配信

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

【写真】死球をめぐり、にらみ合うパウエルと山崎武

 08年2月4日は、助っ人右腕の「二重契約」問題を見かねた当時のパ・リーグ連盟会長が動きました(年齢などは当時)。

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 パ・リーグの小池唯夫会長は4日、前巨人のジェレミー・パウエル投手(31)が福岡ソフトバンク、オリックスとの間で二重契約状態となった問題で、6月23日以降に福岡ソフトバンク側の支配下選手登録を認めることを勧告した。両球団の話し合いがつけば、それ以前でも福岡ソフトバンクの申請を認める。連盟はこの日、3日に来日した同投手の意思を確認した上で両球団の代表と会談。今回の問題に終止符を打った。

 異例のスピードでパウエルの二重契約問題に断が下された。パ・リーグの小池会長が4日午後6時、東京・銀座のパ・リーグ連盟事務所で緊急記者会見。ソフトバンクの契約を優先するが、6月22日まで支配下選手の申請を受理しない解決策を示した。

 この日、事態は大きく動いた。小池会長は午前中に電話で、3日に来日したパウエルから問題の経緯を事情聴取。さらに午後2時から東京都内のホテルで福岡ソフトバンクの角田雅司、オリックスの機谷俊夫両代表と約3時間会談した。この結果、小池会長は「両球団の主張はこれまでと同様に平行線。いつまでも放置できない」と判断。解決策を示した。村田繁連盟事務局長は「これは野球協約上の強制措置でも裁定でもない」としながらも「強い勧告」と説明した。

 もっとも、一度は両球団の契約を有効としながら、ソフトバンクの優先権を認めた根拠について、小池会長は「パウエルの事情聴取から総合的に判断した」とあいまいな説明。より明確な説明を求められると「連盟が(統一契約書を)受理しても、選手本人が同意しなければ意味がない。実現性のある選択をした」とパウエルの意思を尊重したことを暗に認めた。

 6月22日まで支配下選手登録を認めないことについては「ペナルティーの意味を含めて措置を取った」と強調。6月22日は「交流戦が終わる一つの区切り」で、事実上の3カ月出場停止とした格好だ。一方で「両球団で話し合いがつけば、6月22日以前にソフトバンクからの申請を受理する」と付け加えた。

 小池会長は「両球団の言い分を重く受け止めながら、妥協点を見いだせないかと思ったが、ベストの選択肢はなかった」と苦渋の決断だったことを強調。パウエルが現時点ではどの球団とも契約していないことから、村田事務局長も「野球協約上の運用はできない」と苦しい表情を見せた。

 とはいえ、オリックス側は勧告を受け入れない姿勢を示している。異論なしとするソフトバンク側も、契約の正当性を証明していく意向だ。きょう5日、東京都内のホテルで会見を開くパウエルの言い分は…。大筋の決着はみたが、今後も火花が散る可能性は十分に残されている。

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最終更新:2/4(火) 16:13
西日本スポーツ

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