ここから本文です

[社説]感染症を乗り越える社会、平凡な人々の共鳴

2/4(火) 12:00配信

ハンギョレ新聞

 感染症は人類にとっては見慣れぬ未知の世界だが、これを乗り越える力も結局は人から生まれる。今後7~10日間が新型コロナウイルスの拡大を遮断する山場となると見込まれる中、感染症に対抗する平凡な人々の動きに注目する理由がここにある。

 ある大学生が作った「コロナマップ」は1月30日夜のサービス提供開始以来、数百万人に利用された。また別の大学生たちが作ったコロナ情報サイトは、個人の位置情報をもとに、周辺の確定患者の訪問場所や近くの診療所が一目で確認できるようになっている。国家と社会が厳しい時期に自分の才能を寄付する若者たちの話題に心が温まる。武漢からの帰国者が滞在する牙山(アサン)と鎮川(チンチョン)では、地域住民たちの歓迎リレー写真のアップが続くとともに、横断幕が掲げられた。自治体の防疫作業にともに取り組む市民たち、済州からは恵まれない隣人に匿名で多量のマスクを寄付した人の話も聞こえてくる。

 チャーター機をめぐっても多くの人々の献身的な努力があった。現地に残る韓国国民の支援のために自らも現地に残った韓人会関係者、韓国人数百人の通行証確保のために奔走した武漢韓国総領事館の職員、空港までの交通手段がない人々を助けた現地の韓国人や中国人、帰国者輸送に志願した大韓航空のパイロットと客室乗務員がそういった人たちだ。「職業的義務」にすぎないかもしれないが、こうした人たちがいるからこそ韓国社会が危機を乗り越えつつあるということを忘れてはならない。

 感染症との戦いの最前線にいる医療陣と防疫関係者の苦労は言うまでもないだろう。特に封鎖された都市で死闘を繰り広げる武漢の数千人の医療陣には、国際社会が応援と支持を送るべきだ。4日から入国制限や接触診断および管理の拡大などが本格的に実施されれば、不便も大きくなり、現場で混乱が生じる恐れがある。しかし、お互いがお互いのセーフティーネットだという成熟した認識が広がれば広がるほど、危機を脱する時期を引き寄せることができる。
(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:2/4(火) 12:00
ハンギョレ新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事