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楽しいだけじゃない、指導者の意図と目的が明確な横浜ブレイズの練習

2/4(火) 17:00配信

ベースボールキング

活動をスタートしてわずか2年足らずで40人もの選手が所属することとなった、横浜市南区にある学童野球チーム『横浜ブレイズ』。前回のレポートではウォーミングアップ、キャッチボール、ボール回し、補食などについて紹介したが、今回はそれ以降の練習、更にはチームの特徴や方針などをお届けする。

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取材したのが1月中旬ということもあり、様々な動きを入れたウォーミングアップ、キャッチボール、ボール回しなどを行っていたが、補食を挟んだ後はより野球に近い動きの練習に入っていった。

まず行われたのは守備練習。4か所に分かれてゴロ捕球が行われたが、いきなりノックに入るのではなく、まずは手で転がしたボールを捕球するものだった。監督からは「最初はコロコロ!」という声があった通り、決して難しいボールではなく、まずはボールに入るための動きを繰り返し行っていた。慣れない低学年の選手などはどうしても正面からボールに向かってしまい、その後の動きがスムーズにいかないことが多いため、軽く半身になってグラブを持つ手の方を後ろにし、横から入ることを指導していた。簡単な捕球だからこそ、このような動きを身につけるためには有用な練習と言えるだろう。



バウンドしない「コロコロ」を捕球した後は、あえて弾むようなゴロを手で投げて捕球する練習。「コロコロ」ではボールに対する入り方の訓練になるが、こちらは前へ出るタイミングを養うためのものである。高く弾むボールだと、どうしても見てしまって前に出るのが遅れることが少なくない。またバウンドのどこが捕球しやすいのかということも、頭では分かっていても実際に体験してみないと身につかないものである。特に軟式球は高く弾みやすいため、このような感覚を養うためにはやりやすい練習と言えるだろう。

その後ようやくノックとなったが、これも最初は近い距離で行い、次に距離を広げてという2パターンが実施された。近い距離の緩い打球では「コロコロ」で養ったボールへの入り方を、長い距離のある程度スピードのある打球では「バウンド」で養った前へ出るタイミングの復習になっていると言えるだろう。単純にボールを受けて投げるノックを行うよりも、明らかに狙いが見える守備練習だった。



守備練習の後は同じく4か所に分かれてのバッティング。コーチやお手伝いのお父さんが投げるボールを5球交代で打っていたが、ここでは細かいことよりもとにかく強く振るということが監督、コーチから言われていた。軟式ボールの学童野球の場合は待球作戦や叩きつけるようなバッティングで勝とうとするチームも少なくないと言われているが、そういったことは一切なく、とにかくどんどん振って遠くへ飛ばそうという意識が感じられた。子ども達にとっても、このようなバッティング練習の方が楽しさを感じられることは間違いないだろう。





最後は2チームに分かれてリレー形式のベースランニングが行われて練習終了となった。ちなみに今回紹介したのは2年生以上のメンバーの練習であり、1年生と未就学児からなるジュニアチームはもう少し難易度を落とした捕球練習やバッティング、そして試合形式のゲームを行っていた。詳細まで見ることができなかったが、遠くから聞こえてくる声を聞いていると、ジュニアチームも心底野球を楽しんでいるように見えた。楽しみながら野球が上手になるという理想的な循環が生まれているように感じる横浜ブレイズの練習風景だった。(取材・文/写真:西尾典文)

後編ではチームを作ることになった経緯や監督、コーチのお話をお届けします。

BASEBALL KING

最終更新:2/4(火) 17:00
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