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マスク、棚から消えた…

2/5(水) 7:19配信

山形新聞

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が国内外で拡大する中、県内でも影響が広がっている。予防目的のマスクなどが手に入りづらい状況となっているほか、観光面では主要温泉街の宿泊キャンセルが900人余りに上っている。自治体や医療機関は情報発信・治療体制の整備を着々と進め、県内で感染者が確認された場合においても、拡大防止に万全を期す構えだ。

 国内感染が広がりを見せた先月下旬以降、県内でもマスクや消毒液の品薄が続いている。観光中とみられる中国人客らに加え、地元客の需要も日に日に高まっており、ドラッグストアやスーパーでは欠品でぽっかりと空いた棚が目立つ。

 ドラッグヤマザワ松見町店(山形市)では先月20日以降、中国人とみられる外国人客が日本製マスクを買い占める姿が目立つようになったという。今月3日までの約2週間で、マスクの売り上げは前年比で約4倍に。4日朝も入荷はあったが、正午までにほぼ売り切れた。加藤裕子店長は「店頭に並べると一瞬で売り切れてしまう」と話す。入荷は続いているが、現状の引き合いに対する安定供給の時期は見通せないという。

 同店では現在、マスクやアルコール消毒液などの一部商品について、日本語と中国語で、購入個数制限に協力を求める案内文を出している。新型肺炎に加え、インフルエンザや花粉症が心配される時期でもあり、同店は「必要とする人に行き渡らないことが心配。定期的に店頭の陳列状況を確認してほしい」とする。
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 県は医療用資機材として、使い捨てマスク4万枚、感染リスクが高い場合に装着する医療用マスク2万枚を備蓄している。市場での流通が滞った場合に備えた対応で、県薬務・感染症対策室は「県内の医療機関で不足の恐れが生じた際に提供する」としている。

宿泊キャンセル、延べ900人超える
 県は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた中国政府の海外団体旅行禁止の影響などで、県内の旅館やホテルで延べ約910人のキャンセルが発生していると明らかにした。先月28日から1週間で330人増加した。

 県インバウンド・国際交流推進課によると、4日朝の時点でキャンセルが発生しているのは蔵王温泉、かみのやま温泉、あつみ温泉の一部の宿泊施設で、大半が蔵王温泉という。中国本土からの団体旅行に加え、韓国からのグループ旅行で「移動自体を控えたい」とキャンセルになったケースもあるという。吉村美栄子知事は同日の定例会見で観光面への影響について「しっかり注視し、支援策を含めて何ができるかを検討していきたい」と述べた。

最終更新:2/5(水) 7:19
山形新聞

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