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マスクがない!「濡れマスク」で新型ウイルスは防げるか?

2/5(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 マスクがどこにもない――新型コロナウイルス対策でマスクが売れに売れている。

 中国政府が武漢など湖北省の都市を封鎖し、各都市への交通機関を通行停止した1月23日を境に、ネット通販のアマゾンでは、通常価格のマスクは在庫切れ状態に。大手フリマアプリのメルカリを見ると、不織布の使い捨てマスク50枚入りが25万円というのもあった。

 当然ながら、薬局やドラッグストアはどこも売り切れ状態。記者がマスクを求めて新宿、渋谷、高田馬場のドラッグストアを8軒回ったが、在庫がある店はゼロ。ほかの人に聞いても同様の答えだった。

 しかし一方で、全員が口にしたのが「“濡れマスク”はまだあった」(2月2日時点)。ある人は4軒ドラッグストアを回り、いずれもマスクは売り切れていたが、“濡れマスク”はどの店にもあったという。記者も「マスクありますか?」と店員に聞くと、「“濡れマスク”ならありますけど」と返ってくることが何度かあった。

 “濡れマスク”は、小林製薬が2006年に初めて製品化したもの。一般的には「加湿マスク」と呼ばれる。在庫があるということは、普通のマスクと違って、新型コロナウイルス対策にならないのか? 小林製薬広報担当者に聞いてみた。

「“濡れマスク”は製品名にあるように、マスクに付いているポケットに濡れたフィルターを入れて使うものです。乾いた喉を潤すもので、“ウイルスをブロックする”とはうたっていません。就寝用と立体用があり、特に就寝用は“ウイルスブロック”とはパッケージにも一切書いていません。ウイルス対策ではなく、新幹線や飛行機の長距離移動で喉を保湿したい時などに使うお客さまが多い。それもあって、今回も濡れマスクはまだ売り切れになっていないのではないでしょうか」

 とはいえ、湿度が高くなるとウイルスの感染力が弱まるとも聞く。喉を潤す濡れマスクは、新型コロナウイルス対策としてよりいいのでは?

「マスクの目的は、手に付いたウイルスを口や鼻に持っていかないようにすることと、自分が感染した時に周囲にウイルスをまき散らかさないこと。そういった意味では、濡れマスクでも十分に役立ちます。そもそも新型コロナウイルスはとても小さく、マスクを通過してしまう。マスクで“ブロック”はできません。私も、ブロック効果を求めてはマスクをつけていません」(医学博士の米山公啓氏)

 マスクが手に入らなければ、目出し帽やタオルで鼻や口を覆うのでもいい、とのことだ。

最終更新:2/5(水) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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