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阪神・大山、有言実行1号!「すぐに実戦といわれてそのつもりで準備」

2/5(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 阪神春季キャンプ(4日、沖縄・宜野座)有言実行! 阪神・大山悠輔内野手(25)が4日、初めて行われたシート打撃で左越えに豪快な本塁打を放った。2020年のチーム1号を含む3打数2安打と好発進。ジェフリー・マルテ内野手(28)と三塁のポジションを争う昨季の4番が強烈な先制攻撃。第1クールからのアクセル全開を誓っていた若き大砲が、最初の実戦で猛アピールだ。

【写真】笑顔の大山、最高の実戦スタートを切った

 打った瞬間に観客席がどよめいた。気温20度を超えた春空の下、25歳の決意と虎党の期待を乗せた白球が美しい弧を描いた。2月が開幕-。自らの言葉に偽りなし。白い歯をこぼす大山の手に、確かな感触だけが残った。

 「実戦に慣れていないというのは言い訳にしかならない。すぐに実戦に入るといわれて、そのつもりで準備してきているので。でも、その中でも一発で仕留められたのはプラスです」

 初のシート打撃は、第2打席で馬場のスプリットに反応した。左から右への逆風も関係なし。甘く入った球を逃さずに左翼席へ。誰よりも早い虎1号に、昨季108試合で4番を務めた若き大砲の意地とプライドがにじんだ。

 第3打席は打者4人を完璧に抑えていた望月の149キロを中前へ。初球を力強くはじき返し、2安打はともに打席の最初のスイングだ。まだ変化球に目が慣れていない時期。矢野監督を「簡単に打てる感じではないかなと思うけど、その中でしっかりした内容。最後のモッチー(望月の球)をセンターに打ち返したというのも内容がしっかりあった」とうならせた。

 143試合にフル出場した昨季はチーム最多本塁打を放った。とはいえ、打率・258、14発は主砲としては物足りない。球団は積極的な補強に動き、野手ではボーアとサンズを獲得。一塁のマルテが三塁に挑戦し、大山は定位置を争う立場からスタートした。

 その姿勢から気迫は十分に伝わる。シート打撃の後は、4日間で3度目の特打に参加して155スイング。3日連続で早出特守にも励んだ。朝からマルテと競うように打球を追う光景は、早くもおなじみだ。そして迎えた初実戦。昨年末に「2月1日に本当にシーズンに入れるくらいのアピールをしないと」という意気込みを見事に有言実行した。

 「本塁打がすべてではなくて。どういう形、どういうスイングで打てたかなので」

 宿舎に帰っても映像や写真を確認する。翌日に向けて「何で打てたか、自分のイメージとスイングが一致していることが一番」と四六時中、野球と向き合い、キャンプイン後にもステップの幅を微調整した。新井打撃コーチは「『少し広いから狭くしてみよう』といっていた。悠輔自身が考えてやっている」と感心。昨年、春先は調子の上がらない大山を題材に小学生の作った詩「春の大山」が話題にもなったが、今年は違う。

 「いいときに、ほんの少しのことで崩れるのが打撃。最低でも継続して、これよりレベルアップしないと」

 一瞬たりとも気は抜かない。まだバトルの序章。それでも宜野座の空を舞ったアーチは、若虎の気合を示す強烈な先制パンチだ。

最終更新:2/5(水) 10:11
サンケイスポーツ

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