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【医師に聞く】敏感肌と乾燥肌の違いは? 対策はどうしたらいい?

2/5(水) 11:00配信

Medical DOC

一見すると、同じ肌トラブルに思える敏感肌と乾燥肌。しかし、「鎌倉かまりんヒフクリニック」の福永先生によると、2つは異なる肌質だと言います。だとすれば、症状やケアの方法も異なってくるはずです。詳しい説明を伺ってみることにしました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
福永有希先生(鎌倉かまりんヒフクリニック 院長)
浜松医科大学卒業。横浜市立大学附属病院皮膚科入局後、おもに神奈川県内の総合病院や皮膚科へ勤務。2018年、神奈川県鎌倉市に「鎌倉かまりんヒフクリニック」開院。皮膚の発信する「かまってちょうだい!」というアラートに耳を傾けるべく、日々の診療にあたっている。日本皮膚科学会皮膚科専門医。日本美容皮膚科学会、日本アレルギー学会、神奈川県皮膚科医会の各会員。

それぞれ別の肌質だが、合併しているケースも

編集部:
敏感肌と乾燥肌は、違った病態なのでしょうか?

福永先生:
明確な定義はなく、“どちらも重なること”が多いですが、それぞれ少し違う病態と考えてよいでしょう。敏感肌は、「肌トラブルを起こしやすい状態」を総称していますが、多くの場合アレルギーが関わっています。対する乾燥肌は、文字通り「乾燥している肌」のことで、アレルギーがなくても起こりうる病態です。

編集部:
“どちらも重なること”とはどういうことですか?

福永先生:
片方の病態になると、もう一方の病態も発症しやすくなるのです。乾燥した状態が続くと肌はアレルギー反応を起こしやすくなりますし、その一方で、アレルギー反応を繰り返していると肌がより乾燥しやすくなります。

編集部:
それぞれ、具体的にどのような症状を伴うのでしょう?

福永先生:
敏感肌の特徴は、ささいなことに対して肌が敏感に何らかの反応を起こす状態で、アレルギーが関与するケースでは原因物質(アレルゲン)に肌がさらされて刺激感や赤み、かゆみなどを伴います。乾燥肌の特徴は、肌の水分量が減ってカサカサした状態であり、年齢や気候なども影響します。悪化すれば赤みやかゆみを伴うこともあります。

編集部:
どのような対策がふさわしいですか?

福永先生:
敏感肌の方は、刺激やアレルゲンを避けることが必要です。しかし、ホコリや花粉など完全に避けるのが難しい場合も多いので、肌の保湿・保護ケアをして肌のダメージを最小限に抑えることも大事です。乾燥肌の方は、肌の保湿対策が大切です。保湿剤を塗る以外に、空調管理や衣類の調整なども気を使うとよいですね。もっとも、多くの場合は合併していますので、両方の対策が必要になるでしょう。

編集部:
ちなみに、「アトピー性皮膚炎」はどちらに該当しますか?

福永先生:
アトピー性皮膚炎は、敏感肌と乾燥肌が合併している病気とも言えます。アトピー性皮膚炎はアレルギー素因に乾燥しやすい肌質が重なって慢性化し、さらに治りにくい状況に陥ることが多いのです。

編集部:
乾燥した肌からアレルゲンを取り込んで、「アトピー性皮膚炎」になるパターンもあるのですよね?

福永先生:
経皮感作といって、皮膚についた物質に対して体がアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。乾燥した弱い肌ではこのような反応が起こりやすくなっています。昨今、乳幼児期の肌ケアが重視されるようになってきたのも、赤ちゃんの弱い肌から経皮感作が成立してアトピー性皮膚炎を発症するケースがあるからです。

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最終更新:2/5(水) 11:00
Medical DOC

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