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わずか2年で社長交代の日本電産、カリスマ・永守氏は後継者選びを間違えたのか

2/5(水) 7:56配信

ニュースイッチ

 日本電産の社長が2年足らずで交代する。経営の先頭に立つカリスマ創業者の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO、75)が今回抜てきしたのは、日産自動車のナンバー3で元副最高執行責任者(COO)だった関潤氏(58)。2018年に登用した吉本浩之社長(52)は永守氏が求める結果を出せなかった。成長ドライバーの電気自動車(EV)駆動用モーターを軌道に乗せることが4月に社長となる関氏が永守氏の後継者となる最初の関門だ。

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 日本電産は30年度売上高目標10兆円(18年度1兆4754億円)を掲げる。エンジンに代わるモーター、ギア、インバーター一体のEV駆動用モーターシステムの成長が鍵を握る。

 昨春、同システムを業界に先駆けて量産し、中国大手自動車メーカーに供給を開始。独ボッシュなどのメガサプライヤーとの競争を制すべく、先行投資にも積極的だ。勝負の決め手とみるコスト競争力を高めるため、モノづくりやパワートレーン分野に精通する関氏に白羽の矢を立てた。

 日産社内では西川広人前社長の後任として関氏を推す声も多かった。だが実質親会社の仏ルノーのスナール会長が「難色を示した」(日産関係者)。あけすけにモノを言う性格が災いしたという。

 日本電産は永守氏の目利きによるM&A(合併・買収)とPMI(合併・買収後の統合プロセス)、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」の精神で世界首位のモーターメーカーに成長した。

 だが後継者選びは難航。ようやく2年前に吉本氏を社長に選んだが業績が厳しくなり、吉本氏に19年半ばに米国駐在の欧米事業立て直しを指示。今回の人事は業績に基づく結果だが、ほかのカリスマ創業者と同様、永守氏でも後継者育成は簡単ではなかった。吉本氏にも「再チャレンジしてもらう」という永守氏。後継者選びは始まったばかりともいえそうだ。

最終更新:2/5(水) 8:25
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