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改正家伝法きょう施行 即日効力発揮へ アフリカ豚熱予防的殺処分 実施可能な体制に

2/5(水) 7:08配信

日本農業新聞

 江藤拓農相は4日の閣議後会見で、アフリカ豚熱を予防的殺処分の対象に加えることを柱とした改正家畜伝染病予防法(家伝法)が5日に施行され、改正法が即日効力を発揮するよう準備を進めていることを明らかにした。施行日に防疫指針の変更作業を終わらせる見通し。万が一国内で発生した場合に備えて、予防的殺処分が可能な体制を5日から構築する。

 予防的殺処分は、通常の防疫措置ではまん延が防げない場合、未感染の家畜も含めて一定範囲内の家畜を殺処分する。これまでは口蹄(こうてい)疫だけが対象だった。

 一方、アフリカ豚熱には有効なワクチンが存在しない。隣国の中国で感染が拡大する中、日本国内侵入に早急に備えるため、与野党が調整し、議員立法で改正法を立案。今国会序盤の1月30日に成立した。

 改正法は、飼養豚や野生イノシシで同病の感染が確認された場合、周辺農場で予防的殺処分ができるようにする。殺処分の対象範囲は、発生場所から最小で半径500メートル、最大で同3キロ以内が範囲とする予定だ。

 江藤農相は、改正法の成立を受け「与野党を超えた議論に感謝している」と強調。「5日に施行される。施行と同時に効力を発揮することができるよう準備を進めている」と述べた。

 改正法は5日朝に官報に掲載され、施行される見込み。これを受けて、農水省は改正法に基づき、アフリカ豚熱の特定家畜伝染病防疫指針に対象範囲などを盛り込む。食料・農業・農村政策審議会の家畜衛生部会、都道府県の意見を聞き、答申を得て、同指針の変更作業を同日中に済ませる予定だ。

 改正法では、法律上の名称をこれまでの豚コレラから「豚熱」、アフリカ豚コレラは「アフリカ豚熱」に変更する。

 江藤農相は、東北などでも豚熱の危機感が高まっていることを踏まえ、飼養豚への予防的ワクチン接種の在り方にも言及。「イノシシが罹患(りかん)している所をワクチン接種推奨地域に指定している。それ以外の所を指定する予定はない」としつつ、「東北の声は十分理解している。しっかり意見を聞きながら調整したい」と述べた。

日本農業新聞

最終更新:2/5(水) 7:08
日本農業新聞

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