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新型コロナに無料給食所が相次ぐ休業…貧しい人々の食事どうする

2/5(水) 7:38配信

ハンギョレ新聞

ボランティア減少で…弁当などの代替食を渡したり 長屋街の医療ボランティア中断「再開いつか分からない」

 「〇〇さん、常にマスクをして手足はきれいに洗ってください。電話番号は書きましたよね? 後日メッセージ送りますから」。

 4日午前11時、ソウル鍾路区(チョンノグ)の「天使無料給食所」の前は、しばしの別れを惜しむため息であふれた。「主任に会えなくなるなんて、どうすりゃいいんだ…」。食事を終えて給食所を出ようとしていたある老人が残念そうに言った。毎週火木土に貧しい高齢者500人あまりの昼食の責任を負ってきたこの給食所のチョン・スミ先任主任は、食事を終えて帰る老人たちを引き止めて一人ひとりに挨拶した。

 彼らが別れの挨拶をすることになったのは、新型コロナウイルス感染症の拡散を懸念し、給食所が運営をしばらく休むことになったからだ。ボランティアの安全に対する懸念だけでなく、感染に弱いホームレスや高齢者の健康状態を考慮した措置だ。鍾路区の天使無料給食所を含めた全国26の天使無料給食所は、この日を最後に暫定休業に入った。ホームレスをはじめ、全国の貧しい高齢者1万人あまりが天使無料給食所を利用してきただけに、給食所休業を伝えるスタッフたちも、訪問客たちも心配そうだ。

 この日、鍾路の給食所を訪れたイム・ジョンヒョンさん(76)は「家は京畿道坡州(パジュ)だが、1年前からここで食事を解決してきたから困っている。自宅から2時間以上かかるが、仁川(インチョン)の朱安(チュアン)にある無料給食所に行こうと思っている」と話した。チョン・スミ主任は「みなさん『これから飯はどこで食べればいいのか』とおっしゃるが、とても心が痛む。運営を再開すればショートメッセージで伝えようと思い、みなさんの番号をもらっておいた」と語った。この日、電話番号を残していったのは217人だった。

 まだ休業を決めていない他の無料給食所も、ボランティアが減り、運営が困難に陥っている。1日平均200人あまりに無料給食を行っているソウル鍾路区タプコル公園円覚寺無料給食所も新型コロナウイルス感染症の拡散以降、ボランティア活動者が減っており悩んでいる。チャグヮンミョンという法名を使う同給食所の責任者は「一日にボランティアが7~8人は必要だが、昨日も4~5人しか来なかった」と述べた。タプコル公園近くの別の無料給食所に大学生を率いてボランティアに来たある財団関係者は「ボランティア活動のキャンセルができればキャンセルしただろうが、予告なしにキャンセルすれば(訪問者が)食事をとれなくなるので予定通り来た。1年に2回、無料給食のボランティアにきたが、今年は続けるのが難しそうだ」と語った。

 このため、休業する給食所はさらに増えるものとみられる。鐘路区で基礎生活受給対象者に無料給食を提供してきた社会福祉団体の関係者は「今日、給食所の運営を続けてもいいか議論したい。餅や弁当などの代替食を提供することを考えてる」と説明した。すでに鍾路老人総合福祉館の梨花洞(イファドン)本館と母岳(ムアク)センターは、今月1日から2週の間、60歳以上の基礎生活受給対象者などに提供を行っていた給食所の運営を止め、弁当などの代替食を渡している。

 給食所だけではない。ソウル駅周辺の長屋街の住民を対象に行われていた無料医療ボランティアも途絶えた。ソウル城南教会で隔週で行われていたソウル大学病院の医療奉仕活動は、感染症拡散の影響で中断された。教会の関係者は「もともと先週予定されていたが、病院側からできないという連絡があった。いつまで中断するかは分からない」と述べた。
カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:2/5(水) 7:38
ハンギョレ新聞

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