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「薬袋」…この名字、読めますか? 山梨県に多い名前・武田信玄の落とした薬袋が名字の由来に?

2/5(水) 12:05配信

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「薬袋」…この名字、読めますか? 姓氏研究家・森岡浩が日本人の難読名字を紹介します。

【画像】読み方は…こちら

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甲府市付近に集中する名字で、山梨県にはかなりの数があることから、読める人も多いだろう。

この名字の由来についてはいろいろな説がある。その中で最も有名なのが、武田信玄の落とした薬袋だという説。薬袋を拾った農民が届けたところ、信玄から「中をみたか」と聞かれた。農民が「みない」と応えると、信玄から褒美として、「薬袋」と書いて「みない」と読む名字を賜ったというもの。よくできた話だが、戦国時代の一人の人物を祖にしたとするにはあまりにも数が多く、信憑性は乏しい。

他には、この地域は長寿村として有名なことから、健康で薬袋を見ないから「みない」になった、あるいは昔の薬は見た目がグロテスクだったため、袋に入れて見ないようにしたから、という説もあり、はっきりしない。

なお、山梨県南西部の南巨摩郡早川町には「薬袋」という地名があり、戦国時代にはこの周辺の重要な場所だったことがわかっている。薬袋さんの多くは、この地名に因むものと考えられる。

◆森岡 浩 姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。学生時代から独学で名字を研究、文献だけにとらわれず、地名学、民俗学などを幅広く取り入れながら、実証的な研究を続ける。NHK「日本人のおなまえっ!」にコメンテーターとして出演中。著書は「47都道府県名字百科」「全国名字大事典」「日本名門名家大事典」など多数。

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最終更新:2/5(水) 12:05
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