薄田ジュリアキャスター:
「素敵なウェディングドレスを着て結婚式、憧れますよね。私は神戸市内のとあるチャペルにお邪魔しているんですが、実はここ、コンパクトな移動式のチャペルなんです」
神戸市のウェディング会社が5年前から始めたのは、車で移動させるチャペルです。
ルーロット代表 武智さん:
「移動が困難な方にも、結婚式に参列して欲しいっていう理由と、思い出の場所ですとか、お二人の記念の場所で、好きな場所で結婚式を挙げて欲しいっていう、2つの理由から移動式にしました」
挙式プランは、平日39万3000円から(税抜き/衣装レンタル・メイク代等含む)。一般的な結婚式に比べて、リーズナブルなところも魅力の一つのようです。
この移動式チャペルを利用し、神戸市の舞子公園で2018年に結婚式を挙げたというカップルは…。
渡邊さん:
「(2人で)よく行ってたので明石海峡大橋もキレイに見えるので、そこを選びました」
渡邊さんの妻:
「パーティーをしてるような感じ。私達自身もだし、周りの人達もすごく喜んでくれました」
■店で待つのでなく、ニーズのある所へ行って商売
メガネの車両型店舗や、ファッション雑貨を全国で売り回るトラックに、世界初という移動式のお化け屋敷など…。ここ数年で次々と移動販売ビジネスが誕生しています。
その代名詞と言えば、スーパーなどに行くことが難しい「買い物弱者」の家に訪問する移動スーパーの「とくし丸」です。
2012年の創業当時は2台しか走っていなかったのですが、今年の3月末には500台を突破する見込みで、全国で唯一空白地帯だった沖縄でも走り出そうとしています。
とくし丸は現在、全国121社のスーパーと提携し、実際に店頭で売られている商品を行く先々で販売。利用者は7万人を超えています。
自宅の目の前で、手に取って商品を選ぶことができるので、お年寄りに大人気。ほかにも…。
店員:
「(客に対して…)これ開けとくな。手に力がないんで、ちょっと開けといてあげないと開けられないんですよ」
利用者に寄り添った販売員のきめ細かな気配りも好評。困り事など個別の要望にも柔軟に対応してくれます。
利用者:
「(家は)独りやから話し相手がいないから、会った時ぐらい色々しゃべらな」
決まったコースを週2回ずつ回っているため、地域の見守り役としても一役買っているんです。
とくし丸と提携することでスーパー側にメリットも。ハーベス五位堂店(近商ストア)では、去年10月にとくし丸を導入してから、徐々に売り上げがアップしました。
「ただ店で待つのではなく、ニーズがある所に直接訪ねてサービスを提供する」これが実店舗にはない移動販売の最大の強みです。
■オフィスの“ランチ難民”から支持…『キッチンカー』
この強みを生かして、今注目されているのが…。
薄田キャスター:
「大阪・本町のオフィス街に来ています。ビルの一角にカレーを販売している車が停まっています。これも移動販売のビジネスですね」
大阪で徐々に増えつつある新たなランチサービス「キッチンカー」です。
このお店で売られているのは、無農薬玄米をはじめ、こだわりの食材を使った「スパイスカレー」。お値段は800円(税込み)。
すでに東京では、オフィス街を中心に毎日200台近くのキッチンカーが出店。
「店の混雑が嫌だ」「コンビニごはんに飽きた」と悩む“ランチ難民”と呼ばれる人たちから大きな支持を得ています。
女性客:
「ここに来てからよく使っています。家がそこなんで手軽に利用しています」
男性客:
「もう定番ですね、通いたくなる。値段は飲食店に入ると思ったらちょっと安いかなという感じで」
利用者にとってうれしいのが、本格的な料理が安く食べられること。
スパイスで味付けしたチキンに辛さと酸味のある2種類のソースをかけた「チキンオーバーライス」は700円(税込み)。
そして、高級イタリアンのシェフが作るローストビーフごはんが850円(税込み)。インド風の炊き込みごはん・ビリヤニも650円(税込み)と、どれも手頃な値段で味わえるんです。
■キッチンカーをめぐる「ウィンウィンウィン」な関係
薄田キャスター:
「キッチンカーを始めたい方向けの説明会が行われているそうなんですが、中を覗いてみると、参加者がたくさんいらっしゃいます。男性だけでなく女性の姿も見られますね」
キッチンカーの製造・販売を手掛ける会社が主催する開業セミナー。実際の車両も見学しながら、運用のノウハウを学ぶことができると、今大人気なんです。
20代の女性参加者:
「カフェを会社の中で任されていまして、将来的にはキッチンカーで二人のやりたいことをやれたらいいねって」
男性参加者:
「イタリアンレストランをやっていてちょうど1周年なんですけど、イベントも各種ありますんで、広告がてら出店して利益も上げたろうと(笑)」
キッチンカーの大きなメリットが、実店舗を持つことに比べて開業コストが圧倒的に安いこと。さらに、家賃・人件費などのコストも抑えられることから「利益を上げやすい」と注目されているんです。
フードトラックカンパニー代表・浅葉さん:
「飲食店だと初期費用が高いけど、キッチンカーだと安くスタートすることができるということで、実は飲食経験のない方もかなり参入しています」
実際、キッチンカーを始めた人は…。
ローストビーフの店を始めた人:
「キッチンカーの場合は全てテイクアウトで、その分のコストは省けるので安く提供できます」
また、キッチンカーは主にビルの空きスペースで出店しているため…。
ビルのオーナー会社の人:
「普段使われてなかった空地で、トラックが止まることによっておいしい食事が提供できるということと、我々としても敷地利用の収入が入ってきます」
つまりキッチンカービジネスは、お客さん、キッチンカー、そして空きスペースを持て余している人全員がお得という『ウィンウィンウィン』の関係を生み出すことができるんです。
この仕組みに自治体も注目。神戸市は今年からキッチンカーを誘致して、経済の活性化にどんな効果をもたらすのか、実験を始めるそうです。
神戸市と提携しながら、キッチンカーに出店場所を提供する企業も関西での市場拡大を狙っています。
メロウ取締役 増田さん:
「関西でもキッチンカー・フードトラック文化が当たり前になるように、関西ならではのインバウンドを対象としたキッチンカーなど、そういったところも我々としてはしっかりと狙っていきたいです」
多様なニーズに応える移動販売。サービスをする側もされる側もお互いにとってお得なビジネスが、これからの時代ますます広がっていくかもしれません。
(関西テレビ1月28日放送『報道ランナー』内「知っトク!ニュースなオカネ」より)
最終更新:2/6(木) 6:02
関西テレビ




























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