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手塚治虫AIついに筆を執る 2030年の東京が舞台の新作『ぱいどん』が講談社『モーニング』に掲載決定

2/7(金) 18:51配信

ねとらぼ

 「漫画の神様」こと手塚治虫の新作をAI技術で生み出すプロジェクト「TEZUKA2020」が、漫画『ぱいどん』を完成させたことを発表しました。2月27日発売の講談社『モーニング』13号に掲載されます。令和に手塚治虫の新作がよみがえる……!

【画像】新作「ぱいどん」

 『ぱいどん』は、管理社会の進んだ2030年の東京で、記憶をなくしたホームレス「ぱいどん」が小鳥ロボットの「アポロ」と共に事件を解決すべく立ち向かうストーリー。手塚治虫作品を学習したAI技術が生成するプロット(漫画の基本的な構成要素)やキャラクターをインスピレーションソースに、クリエイター陣が人間ならではの感性、経験で作品として完成させています。

 「もしも、今、手塚治虫さんが生きていたら、どんな未来を漫画に描くだろう?」という疑問からスタートしたという「TEZUKA2020」。プロジェクトをけん引したのは、フラッシュメモリの技術を開発したキオクシア(旧:東芝メモリ)です。

 AIによる過去の人物の復活は、「第70回 NHK紅白歌合戦」が美空ひばりさんの新曲「あれから」の披露で実行しています。このときは「感動した」「涙が止まらなかった」といった声が多数寄せられた一方で、「故人への冒涜では」「不気味」などの声も寄せられ、賛否両論でした。

 「TEZUKA2020」関係者は今回のプロジェクトについて、以下のようにコメントしています。

手塚眞さん(手塚プロダクション取締役)

「TEZUKA2020」は、「アトム ザ・ビギニング」(2015年)の際にAI技術の先生方とご一緒したことがきっかけで、昨年、キオクシア社と出会い、スタートしました。AI技術とクリエイティブという全く異分野のコラボレーションで新しいことにチャレンジすることは、「大変」の一言に尽きます。ただし、これはどんな分野においても同様で、「初めての取組み」をステップに、技術が確立されていくのだと思います。今回のプロジェクトでもいくつもの困難な局面を乗り越えた結果、手塚治虫作品を学習したAI技術が生成したプロット構成要素や、キャラクター画像には「手塚治虫らしさ」が確かに存在していました。さらなる研究と検証が必要にはなりますが、AI技術は私たちクリエイターにとって心強いパートナーになり得るのではないかと期待を寄せています。こうしたテクノロジーは人間の使い方ひとつによって、結果が大きく変わります。結局はテクノロジーの面においても、クリエイティブの面においても、もっともっと努力し、創造の可能性を広げ、正しい使い方を探求していくことが人間に求められているのではないでしょうか。

私は、多くの人に「未来に夢を持って欲しい」と思っています。私たちは手塚治虫作品からその点を学んできたはずで、「ぱいどん」からもこうした想いが伝わることを願っています。

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最終更新:2/7(金) 21:35
ねとらぼ

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