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【Bリーグ・アースフレンズ東京Z 仁平拓海】自ら『シューター』と名乗りはじめた自信の裏付け

2/7(金) 18:49配信

バスケットボールスピリッツ

「ノーマークを作ってくれるのであれば、『シューター』として決めきらなければならない」

自ら『シューター』と名乗ったアースフレンズ東京Zの仁平拓海に対し、驚きとともに自然と少しだけニヤけてしまった。Bリーグ元年、特別指定選手として群馬クレインサンダースからキャリアをスタートさせ、昨シーズンはバンビシャス奈良でプレー。4年目の今シーズンは、東京Zにやってきた。

過去3シーズンで3Pシュートを放った総数は15本。そのうちの12本はルーキーシーズンに記録したものだ。2シーズン目は1本も打つことなく終わり、昨シーズンは3であり、成功したのはたった3回しかない。昨シーズンを終えたあと、移籍先を探していたときに「ポジションアップをしてみないか」と声をかけてきたのが東頭俊典ヘッドコーチである。「外からシュートを決められる人がカッコイイ」という憧れもあった。

「そんなチャンスはなかなかないですし、何よりも試合に出たいという気持ちがあったので、もし失敗しても良いからやっておくべきだと思って移籍を決めました」

レーンの加入により『絶対にチャンスが来る』

過去3シーズンは外国籍選手の控えを担うパワーフォワード。洛南高校や日本大学と強豪校出身の仁平の身長は191cm。「外から攻めても全然良かったと思います。でも、当時はインサイドの動きを練習した方がチームのためになると思っていました」と自らプレーの幅を制限していた。

ひとつポジションを上げてスモールフォワードとなった今シーズン、38試合を終えて44/126本、34.9%の3Pシュート成功率は上々の数字を残している。「最初の段階として、アウトサイドシュートを打てるようになること」が東頭ヘッドコーチとの約束だった。「今のところはノーマークであれば打てるようになり、シュートが入る入らないは別として一段階は上がっていると思います」と成果が見られはじめている。

活躍を期待して取材に行った2月2日の広島ドラゴンフライズ戦だったが、3Pシュートだけではなく、1本もシュートを打つことがなく、ボールに触る機会も少なかった。「これまでのゲームと変わってしまい、ポストアップゲームになってしまった。それでは仁平が生きない」と東頭ヘッドコーチが言うように、新加入したイシュマエル・レーンが30点を挙げたことで、アウトサイドで待つ仁平の元にボールが来なかった。しかし、当の本人はレーンの加入をプラスに捉えている。

「イシュ(マエル・レーン)が入ってきたおかげで、課題であったペイント内の得点がすごく増えて、それはすごく良かったです。しかし、そこだけで得点するバスケットではなく、ボールを動かしてアタックしてペイント内で得点し、そこにディフェンスが寄れば外にパスをさばくのが本来目指しているスタイルです。今日はイシュとの連携がまだうまく取れてなかっただけ。逆に言えば、チームのやりたいことが噛み合っていけば、自分にも絶対にチャンスが来ると思っています」

仁平と同じく、ポジションアップに挑む195cmの村越圭佑とともに切磋琢磨しているが、「4番(パワーフォワード)の日本人選手は、外国籍選手の代わりに少しプレーすればOKなんです」と東頭ヘッドコーチはこのリーグの現状を指摘する。ポジションアップした彼らに対し、「シュートを打ったとか入れたではなく、もっと高いレベルを求めているし、チームとしてやるべきプレーをしなければならない」と成長を期待しているからこそ、要求は必然的に高くもなる。

滋賀レイクスターズから移籍してきた192cmの紺野ニズベット翔を含めた190cm台の日本人3人は、「お互いに負けたくない気持ちが強い」と刺激し合い、切磋琢磨している。村越と一緒にコートに立つ時間帯も多く、「僕らでサイズアップし、どれだけ外国籍選手を休ませられるかにかかっています。やっぱりフルで出ていると最後の方はスタミナが切れて、動きの切れが悪くなります。その中で僕らがどこまで彼らを休ませられるかによって、終盤の質も上がってくると思っています」と役割が増えた仁平は全力を注ぐ。

現在の課題点としてディフェンスを挙げた。インサイドからアウトサイドに変わったことで、ディフェンスの仕方が大きく変わる。「3番になると速い動きを止めなければならないですし、ディフェンスはまだまだ覚えることがいっぱいあります。でも、少しずつ知識も増えてきているので、徐々に対応できるようになっています」と攻守に渡って手応えを感じるとともに、自信も芽生えてきた。

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最終更新:2/7(金) 21:04
バスケットボールスピリッツ

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