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遺骨や遺品を発見 沖縄戦の戦没者のものか 9日から日本・韓国・台湾で共同発掘 本部町健堅

2/9(日) 6:04配信

琉球新報

 沖縄戦で動員された朝鮮人2人を含む14人の遺骨が埋葬された本部町健堅で7~8日にかけて、背骨とみられる複数の骨が銃弾や戦前の貨幣、ベルトの部品などの遺品とともに見つかった。戦没者遺骨の可能性もある。9日からは日本や韓国、台湾の若者らが参加する共同発掘プロジェクトで遺骨収集を本格的に進めていく考え。8日夜には健堅区の公民館でプロジェクト始動の集まりが開かれた。

 本部町健堅の遺骨を巡っては、1945年5月28日号の米誌「LIFE(ライフ)」に瀬底島を背景に14本の墓標が立つ写真が掲載されている。墓標の14人の名前のうち、12人は45年1月22日に本部町沿岸で米軍の攻撃を受けて撃沈した「彦山丸」の乗組員だったことが明らかとなっている。

 琉球新報は2017年6月、遺骨が埋葬されたままになっている可能性を報じた。当時の取材によると、県戦没者遺骨収集情報センターには、埋葬地から遺骨が収集されたという公的な記録は残っていない。一方、近くの住民らからは「火葬して埋葬した」との証言が残っている。

 見つかった骨や遺品は現在の土地の高さから約3~4メートル掘った場所に、岩と岩のくぼみのような場所で複数の枝サンゴとともに発見
された。現場を確認した県立芸術大学付属研究所の客員研究員で、元県立博物館・美術館館長の安里進さん(考古学)は「戦前の貨幣などとともに見つかっており、骨は戦争犠牲者と推定できる」と述べた。その上で「(火葬したとの)証言とは違う部分もある。遺体を埋葬したにしては数が少ないので、戦後に出てきた骨を埋めた可能性がある」との見解を示した。(池田哲平)

琉球新報社

最終更新:2/10(月) 18:22
琉球新報

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