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アメリカ大統領選~民主党がトランプ氏に勝てない大きな理由

2/9(日) 17:50配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月7日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。無罪となったトランプ大統領の弾劾裁判について解説した。飯田浩司が休みのため新行市佳が進行を務めた。

トランプ大統領の弾劾裁判で無罪に、共和党からは1人造反

アメリカのトランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判で上院は5日、「権力乱用」と「議会妨害」のいずれについても無罪評決を下した。ただ、共和党からは72歳の重鎮、ロムニー氏が唯一造反し、有罪としている。弾劾裁判で大統領と同じ党に所属する上院議員が有罪と判断したのは初めてのこと。

新行)トランプ大統領は無罪となりました。

再選がある議員はトランプ大統領とけんかはできない

宮家)これは想定内ですよね。要するに、ロムニーさんが気骨を示したということです。おそらくこの人は、これで引退なのでしょうね。一般論としては、引退するからこそ、こんなことができる。大統領がどんなに変わっている人でも、次の選挙に自分の再選がかかっている議員にとっては、大統領にけんかを売るかどうかということは、とても大きなことなのです。そして普通、再選がある場合でも、大統領選と同じで、予備選挙をやります。予備選挙をやって出馬するのならば、もしトランプさんと喧嘩をしたら、トランプさんの支持者が押しかけて来て反対候補を担ぎ、下手したら予備選挙で負けてしまう。そうなれば再選はできません。だからトランプさんにけんかを売れないのです。過去には落選させられてしまった人たちもいます。ロムニーさんのように、元大統領候補でそれなりの見識があり、一貫してトランプさんのことを批判していて、そして引退間際の人だからこそできるのです。他の共和党の人たちには簡単にはできません。だからいまトランプさんがとても強いということです。

トランプ大統領の支持層が反対する勢力を追い詰めている

宮家)CNNを観ていて面白かったのは、共和党の上院議員でロムニーさんのような人が造反したのと同時に、民主党の上院議員でも、有罪に投票したのだけれど、本当は「そうではない」と考える人もいるということです。振り返ってみたら、もっと議員個人が自分の良心に基づき、党議拘束なんてしないで自由に投票したら、もっといい議論ができたのではないでしょうか。残念ながら今回はトランプさんが圧倒的に強くて、自分を批判をする人をほとんど封じ込めてしまったわけです。だから、議論自体は非常につまらない。そもそも証人がいないのですから。証人がいなくて、どうやって裁判をやるのかと思うのですけれども、全部封じ込めてしまった。元安全保障担当補佐官のボルトンさんが言いたいことを言って、本を書こうとしていて、新しい情報が出るかもしれないとなったのに、トランプさんはそれも全部封じてしまったので、何も面白くない弾劾裁判になってしまった。逆に言うと、いかにトランプさんの支持層が岩盤で、統率が取れているかがわかりましたね。ここにはトランプさんに反対する勢力を追い詰めて行く共和党の姿が裏で見えます。決して健全だとは思わないけれども、それがアメリカのいまの実態です。

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最終更新:2/10(月) 17:41
ニッポン放送

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