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公式戦14本塁打の強打を築いた中京大中京のロングティー。質の高い日々の積み重ねが圧倒した実力を身につける

2/9(日) 19:00配信

高校野球ドットコム

 明治神宮大会優勝の中京大中京。最速148キロ右腕・高橋 宏斗、大型遊撃手・中山 礼都、大型捕手・印出 太一と多くのタレントが揃っており、少ない失点、失策、高い得点力と、数字面から出場校の中でも抜きん出たものがある中京大中京。

【写真】147キロ左腕・松島元希(中京大中京)はダイナミックなフォームと角度に注目

 今回は強さを発揮する選手たちの実力をいかに伸ばしているのか、中京大中京の1日の練習の密着し、感じたことをレポートしたい。

強打を作り上げるロングティー

 中京大中京は守備力の高さだけではなく、昨秋、出場校1位となる11試合のコールド勝ち、昨秋19試合で14本塁打を記録した強打も魅力だ。その打撃はどこで築き上げたのか。それは素振りとロングティーにあった。

 日が暮れ、照明がつけられた中京大中京グラウンド。選手たちは2グループに分かれて、ロングティーと素振り組に分かれる。ここで注目したいのはロングティーは投げてもらってではなく、スタンドティーにボールを置いて打つことだ。止まっているボールを真っすぐ遠くへ飛ばすことは難しい。チームトップの高校通算17本塁打を放っている1番・西村 友哉はこのロングティーで、長打を打つフォームを作り上げた。

「簡単な練習といえば簡単なのですが、動いていない球に対してどれだけ強い力で捉えることができるか。僕にとっては一番大事な練習です。スイング軌道の乱れがあれば、打球が切れて、真っすぐ飛びません。この練習を積み重ねて、この感覚をつかんできた2年夏から本塁打を量産しました」

 2年夏は2本塁打、2年秋では7本塁打を記録できたのもこのロングティーのおかげだと話す。そして素振りではいろんな投手のタイプ、軌道を合わせて数多く行っている。

練習時間以外でも野球を考える時間は増やすことはできる

 中京大中京の練習を見ていて見逃せないのは、選手たちが学生コーチと話をしている姿が見られることだ。特に投手陣の中心・高橋 宏斗、松島 元希の二枚看板は積極的にフォームについて議論を交わしていた。

 また練習以外でも、高橋は通学途中で動画で自分の好調時と打たれた時のフォームを確認している。練習時間は3時間程度だが、野球にかける時間、考える時間は選手の意識次第で増やすことができる。中京大中京はそういう意識を根付ける教育をしており、グラウンドだけではなく、大学、社会人の練習に参加して、上達につなげている。

 また選手のモチベーションを失わせないよう、同じ練習量ができるよう、スペースを最大限使っている。

 ここまでの過程について、高橋監督は充実して強化練習ができていると話す。
「昨年は台湾遠征だったので、強化練習はあまりできなかったのですが、年明けから本格的に強化練習を行いました。その中で振る力、投げる力は順調に強化できているといえます。ただ本当に成長したのかを実感するには、2月の紅白戦、3月の練習試合で確認していきたい」

 選手の成長を2月から始まる実戦練習で確認する予定だ。課題としていた全体の底上げはできており、ケガで東海大会からベンチを外れた1年生右腕・畔柳亨丞はすっかりと癒え、投球練習で最速144キロ。回転数はエース・高橋の2200回転を上回る2400回転を記録した。

 野手も底上げはできているが、高橋監督は「まだまだ満足はさせないです」とさらなる高みを目指す。また神宮大会優勝を果たし、全国制覇を期待する声も多い。そこでも普段の取り組みを変えるつもりはない。

「目標はそこ(全国優勝)でありますが、毎日練習をしっかりと積み重ねてセンバツでも一戦一戦の準備をしっかりと行って、先の目標ばかり見ずに、自分たちの足元をしっかりと見て、毎日のやることを大事にしていきたいと思います」

 1月31日から結束を深めることを目的に校内合宿に入った中京大中京。そこでも練習メニューの内容は大きく変わらない。「いつも通りの練習」の中に質を求め、その積み重ねで全国最多タイとなる5度目の優勝を狙う。

河嶋宗一

最終更新:2/9(日) 19:00
高校野球ドットコム

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