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悪化する中国経済に新型コロナウイルスの影響~職を失った中国人が日本に大挙する可能性も

2/10(月) 18:10配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月10日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。2019年12月の景気基調判断が5ヵ月連続で悪化したニュースについて解説した。

景気指数、リーマンショック以来5ヵ月連続悪化

内閣府が7日に発表した2019年12月の景気動向指数による基調判断が、乗用車やバイクの出荷が落ち込んだことなどから、5ヵ月連続の悪化であることがわかった。悪化の判断が長引くのは、リーマンショック前後の2008年6月からの11ヵ月連続の記録以来となる。

飯田)12月ですから、まだ新型肺炎の影響は織り込んでいない状態ですよね。

中国の景気悪化に新型コロナウイルスがどう影響するか

須田)5ヵ月連続悪化というのは、中国経済そのものが減速しているのです。成長率が低くなって来たことを見てもわかりますが、それに加えて米中貿易摩擦、この2つが要素となっています。さらに、新型コロナウイルスの感染。この3番目の影響がどう出て来るのか。先週、繊維業の糸屋さんのメーカーの社長に話を聞く機会がありました。中国の景気減速や米中貿易摩擦の影響を受けて、繊維メーカー各社は中国からベトナムなど、他の国へ生産拠点を移しているという報道はありました。ただ繊維業に限った問題かもしれませんが、原料となる糸を輸出している側から見ると、他の国へ移ったのはせいぜい2割程度だろうということです。それは中国という巨大なマーケットを認識しているから、中国で作ってそこで売るという状況を想定しているために、あまりシフトが進んでいないのです。

飯田)巨大な商圏でもあるということや、為替リスクなども考えると、地元で作って地元で売った方がいいわけですものね。

須田)輸送コストも考えると、中国市場向けに作っているところは、他の国にはなかなかシフトしにくい。注目しなくてはいけないのは、人・ものの流れが一斉に止まる状況になると、それがどういう影響をもたらすのか。

サプライチェーンのエンジンである中国が機能不全に

須田)さらに、中国は巨大な世界のサプライチェーンのなかの、エンジンのようなところです。世界貿易の6割~7割が完成品ではなく部品・素材です。いろいろなところで部品や素材を作って、いろいろな生産拠点で組み立てて製造するという流れのなかで、その結束点のようなところが機能不全に陥るわけですから、影響は全体に及ぶと思います。

飯田)春節明けから休みを伸ばして来た工場も、10日から上海や北京などでは動き始めるということも言われていますけれども、人が帰って来るのかという話と、まだ物流が止まっているところが多いですよね。封鎖している都市は60以上に上るという話も出ています。

須田)生産再開という点でも、2つのポイントがありますね。地方から果たして人が戻って来るのか、戻ることができるのか。これはシステム上で戻ることができるのかということと、地方の人たちに戻るつもりがあるのかという問題もあります。新型コロナウイルスが発生するまで、かなり首切りが続いて来ていました。「春節明けに戻って来ても仕事がない」と言われている人たちが、けっこういるということです。しかし、農村地帯や地方にいても仕事がないので、他で仕事を探そうということになりますが、この状況では都市部へ行っても仕事がない可能性がある。「戻らない」というケースも出て来るのではないかと思います。

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最終更新:2/10(月) 18:10
ニッポン放送

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