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社台グループがSSを、日高がラムタラを買ったことが分岐点になったと思っている[本城雅人コラム]

2/10(月) 9:20配信

中日スポーツ

 各地で新種牡馬の展示会が行われている。中でも注目されたのは社台スタリオンステーション。「いまさら」と言われそうだが、近年は内国産馬がイチ押しだった社台SSに、2019年の全米年度代表馬ブリックスアンドモルタルが入った。なにせ全米の年度代表馬が引退後すぐに日本に来るのはサンデーサイレンス以来。しかもサンデーは引退してからの購入だったが、最後は7連勝で引退したブリックスアンドモルタルを社台グループが購入したのは5連勝後で、購入後にアーリントンミリオン、欧州の強豪馬も集うBCターフを勝って年度代表馬のタイトルを得た。本当にすごい勝負強さである。

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 今の競馬界の構図は、個人的には社台グループがSSを、日高がラムタラを買ったことが分岐点になったと思っている(それはあくまでも結果論であり、当時私が取材した限りでは、両者とも今のような極端な差がつくとは予測していなかった)。社台グループの吉田照哉代表も「あそこで流れが来たかな」と言っていた。ただ「うちはその前のトニービンやリアルシャダイも良かったけど」と呟き、私は「もっと前から成功してるじゃないですか」とツッコミを入れたくなったが「でも成功した何倍も失敗してるんですよ。自信持って連れてきた馬が全然ダメだったこともあるし」と謙虚に話していた。

 確かにエリシオ、キャロルハウス、ヘクタープロテクター、ドクターデヴィアス、ジャッジアンジェルーチなど期待を裏切った馬もいる。だがエリシオは母の父としてアドマイヤラクティやサダムパテックを、ジャッジアンジェルーチは母の母の父としてキタサンブラックを出すなど日本の競馬には大きく貢献している。ブリックスアンドモルタルが「BM」と呼ばれるほど活躍馬を輩出すれば申し分ない。なによりもその年の全米最高峰の血が、日本の未来の馬に入ることからして素晴らしいことである。(作家)

最終更新:2/10(月) 9:20
中日スポーツ

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