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新型コロナ「エアロゾル感染を確認。要するに空気感染」は誤り。ネットで不安と誤解が拡散

2/10(月) 20:06配信

BuzzFeed Japan

新型コロナウイルスをめぐり、「エアロゾル感染が確認された。要するに空気感染」という情報がネット上に広がっている。こうした情報は過度に不安を煽るものであり、「誤り」だ。BuzzFeed Newsは神戸大学教授で感染症の専門家、岩田健太郎医師の協力を得て、ファクトチェックを実施した【BuzzFeed Japan/籏智 広太】

ネット上に拡散しているのは、中国が公式に新型コロナウイルスの「エアロゾル感染を確認した」として、「要するに空気感染」などとする情報だ。

BBCの中国語版や新華社通信がエアロゾル感染の「可能性」を報じたものがネット上に広がり、まとめサイトなどにも転載されることで、人々の不安を煽っている状況になっている。

なかでも、まとめサイト「アノニマスポスト」の【エアロゾル感染を確認 中国保健部~ネットの反応「要するに空気感染だよね」】という記事は2700以上リツイートされるなど拡散。

記事では「エアロゾル感染=空気感染です」「要するに人混みの中には行くなよって事」などというネット上のコメントをまとめている。

また、Twitter上でも、こうした情報に触れながら「ジェットタオルを使わないで!」「長時間空中に漂って感染する可能性がある」といった反応のほか、与野党の国会議員までも反応している。

たとえば、国民民主党の原口一博衆議院議員が「エアロゾル感染」を「Airborne infection」(空気感染)とツイートし、「安倍政権が前提としている対策を根本から見直す必要が」と指摘。自民党の佐藤正久参議院議員も武漢の簡易病院施設では「感染を防げないことになる」などとツイートしている。

そもそも「エアロゾル感染」って…?

前提として、「エアロゾル感染が空気感染」という指摘は「誤り」だ。

そもそもいわゆる空気感染とは病原体の特徴で、空気中にウイルスなどが長時間漂うことで感染が広がることを指す。こうした経路を通じて感染するのは、麻疹、水痘、結核などだ。

では、エアロゾル感染はどうか。岩田医師はBuzzFeed Newsの取材に「一意的な定義はないと理解しています」としたうえで、「この件の文脈で言うならば、病原体を含む液体が霧やガスのような状態で空中を広がることと理解すればよいでしょう。一過性の発生が特徴です」と指摘した。

咳やくしゃみなどによって感染が広がる「飛沫感染」よりは感染の範囲が広がるとはいえ、恒常的に感染の広がりが認められるものではないため、「空気感染」とはまったくの別物なのだ。

「新型コロナウイルスについては、報道では『可能性』が言及されているだけで、エアロゾル感染は確認はされていません」

そう語る岩田医師はエアロゾル感染は「一過性、偶発性、そして稀有な事象」だと強調し、過去の事例を挙げた。

・SARSのときのように水洗トイレの水洗で便器からエアロゾルが発生(アパートの上下階のトイレなど)
・ノロウイルスで吐瀉により絨毯などに吐瀉物(嘔吐や下痢)が散布、このときにエアロゾルが発生
・結核患者と知らずに死亡者を病理解剖していて、メスなどで切るときにエアロゾルが発生、病理学者の二次感染事例として有名

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最終更新:2/10(月) 21:51
BuzzFeed Japan

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