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井端「ゆっくりバット振れ」…中日・根尾に“太極拳素振り”のススメ ゴルフやスキーとも重なる上達への道

2/10(月) 11:51配信

中日スポーツ

◇龍の背に乗って<キャンプ編>

 石窯で焼き上がったマルゲリータピザをほおばりながら、井端弘和さんと夜遅くまで野球談義をした。今の根尾に必要だと思う練習の一つが「ゆっくりバットを振れ」だという。速くではなく?

【写真】根尾のLA自主トレアルバム

 「もちろんスイングスピードを速くすることも大切です。でも、僕は現役時代にあえてバットをゆっくり、ゆっくり振る練習もしていたんです。体の使い方や意識すべき点が、明確になるからなんです」

 アドレスからフォロースルーまで、スロー再生のように振る。実際、根尾にも伝えた。この話を聞いて僕が思い浮かべたのは、女子プロゴルフの宮里藍の太極拳スイングだ。検索すればすぐに動画サイトで見られるが、2分かけて振ることで、集中力を高め、軌道を確認していたという。井端さんはこのことは知らずに、自身が太極拳素振りをやっていた。競技が違っても、一流のアスリートが上達のために描くアプローチは重なるということだ。一方、井端さんの話を聞いた根尾は、ゴルフではなく自分の体験に照らし合わせた。

 「僕はスキーを思い出しました。スキーにもあるんです。プルークボーゲンといいます。ゆっくり、ゆっくり滑るんです。これがきつい。やはりどんな競技でも通じるんだなと思いました」

 ご存じのように彼は中学生のとき、スキーの回転で全国大会を制している。その基礎にして永遠の課題なのが、スキーをV字に開いたままで回転するプルークボーゲンだ。速く滑るには、まず正しいフォームを理解して身に付けること。野球、ゴルフ、スキー。「通じるんだな」と話した意味はそこにある。

 何でもできたスーパー中学生は、高校に進みスーパー球児となり、プロの門をくぐった。ところが真っ平らの道を誰よりも速く駆けてきた特急人生が、初めて各駅停車となっている。だからこそ太極拳素振りのススメ。足元を見つめ、土台を構築すれば、根尾特急は走りだす。(渋谷真)

最終更新:2/10(月) 11:51
中日スポーツ

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