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アカデミー賞2020 ホアキン・フェニックスの痛烈な主演男優賞受賞スピーチ【全文】

2/10(月) 22:50配信

ELLE ONLINE

ハイ、皆どうだい?ハイ。ゴッド、今は感謝の気持ちでいっぱいです。ここにいる候補者たち、そしてこの場にいる全員と比べて自分が何か優れているなんてまったく感じられない。なぜなら僕らは皆同じ映画への愛を共有しているから。(演技という)この形の表現活動は僕に本当に素晴らしい人生を与えてくれた。もし演技がなかったら、僕自身はどうなっていたか分からない。だけど、演技が僕とこの場にいる僕らの多くにもたらしてくれた最大の贈り物は、自分たちの声を声なきものたちへと使う機会だと思っている。

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ひとつの国、ひとつの人種がその他を支配して罪に問われないはずがない

最近、僕は我々皆が直面している悲惨な幾つかの問題について沢山考えてきた。そして、時々、僕らが守ろうとしている様々な問題について感じ、あるいは感じざるを得ないような状況に今あるんだと思う。そこには共通しているものがあると思う。ジェンダーの不均衡、人種差別やクィア・ライツ、先住民の権利やアニマル・ライツ、それらはすべて不正義に対する戦いだ。僕たちはある一つの国、一つの国民、一つの人種、一つの社会的性別、もしくは一つの種がその他を支配し、コントロールし、利用し、搾取することに対して罪に問われないという思い込みに対して戦っているんだ。

僕たちは自然から資源を強奪している

僕らは自然界との繋がりを絶たれてしまってように思う。そして僕らの殆どは自分たちが宇宙の中心だと思い込み、自己中心的な世界観を持つという罪を犯してしまっている。僕らは自然界の中に入り込み。その資源を強奪している。僕らは牛を人工的に交配させ、その牛が仔牛を産んだら、母牛が怒りのあまり泣き叫んでいるのは明らかなのにも拘わらず、そうする権利が勝手にあると思い込んでいる。それから僕らは仔牛の為に本来あるはずの母牛の乳を取り上げ、自分たちのコーヒーやシリアルに入れています。

変化は何かを犠牲にすることだから

僕らは個人的な変化という概念を恐れているのだと思う。なぜならそれは自分たちが何かを犠牲にしたり、諦めることだから。だけど人類は、最高の状態では非常に発明的で創造的で、元から独創的だ。だから僕は愛と思いやりを僕らの原則として、これからすべての感情あるものと環境にとって利益があるように変えていくシステムを創造し、発展させ、実現させていくことができると思っている。

こんな僕にセカンドチャンスをくれて感謝しています

僕はこの人生でずっと、悪いやつだった。僕は自己中心的で、時には冷酷で、一緒に仕事するのが難しい人間だった。だから、こんな僕にセカンドチャンスをくれたここにいる多くの皆さんに感謝しています。僕たちは最高のときには、お互いを支え合うことができる。それは過去に犯した間違いを相殺する時ではなく、お互いの成長を助け、教え合い、お互いを救済へと導く時なんだ。それこそが人間性において最高のものなんだ。

愛をもって他人を救え。その先に平和がある

僕が17の時、兄がこの歌詞を書いた。「愛をもって救済へ向かえ。そうすれば平和がその後を追うだろう」と。ありがとうございます。

(Translation: Oh Ryoko)

最終更新:2/10(月) 22:50
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