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【京都】構想25年「サンガ新スタジアム」ピッチからも駅からも近すぎ!

2/10(月) 6:21配信

スポーツ報知

◆プレシーズンマッチ C大阪3―2京都(9日・サンガスタジアム=45分×2)

 1月に完成した「サンガスタジアム」(京都・亀岡市)で9日、初の興行となるプレシーズンマッチが行われた。構想から25年、紆余(うよ)曲折をへて誕生した悲願のサッカー専用スタジアムを、これまで国内外合わせ86会場に足を運んできた岡島智哉記者が「見た」。試合は京都が2―3でC大阪に敗れた。

【写真】シートがチームカラーの紫に彩られたスタジアムから引き上げる京都の選手たち

 スペインで選手・指導者としてキャリアを重ねたC大阪の名将・ロティーナ監督(62)の言葉が全てを物語っていた。「すごく美しい。サッカーに適した環境です」。駅からもピッチからも近く、収容約2万1600人という数字も狭すぎず、広すぎず。サポーターにとっても選手にとっても大事な「臨場感」を生み出す専用スタジアムが、古都に誕生した。

 京都駅からJR山陰線で27分。最寄りの亀岡駅からは徒歩2分18秒でスタジアムにたどり着く。外観はどこか「和」のテイストを感じる。太陽光電池が搭載された屋根が全席を覆い、声援を反響させる。京都の元日本代表FW李忠成(34)は「埼玉スタジアム(収容6万3700人)より声が通らない」と明かした。それだけピッチと客席の距離が近い。座席はチームカラーの紫で統一されている。

 25年来の“悲願”が実現した形となった。02年W杯の開催地に立候補した京都府は、1995年に新スタジアム建設を発表した。しかし国内の開催地選定で落選し頓挫。その後も何度か建設の機運が高まったが、毎回立ち消えの憂き目を見た。京セラ創業者の稲盛和夫氏(88)が動いても行政の賛同は得られず。関係者は「(元本拠地の)西京極の改修すら十分にできないのであれば移転しかないのでは、という声も上がっていた」と明かす。

 転機は2011年。かつて千葉のGMとしてフクダ電子アリーナの完成に尽力した祖母井秀隆氏(68)がGMに就任。サポーターの署名活動もあり、行政が重い腰を上げた。翌年、専用スタジアムの建設が発表された。その後も建設予定地の変更や、環境保護の観点から設立自体が白紙となる危機にもさらされながら、ついにこの日を迎えた。

 3月27日にU―23代表の親善試合・南アフリカ戦、7月16日になでしこジャパンの親善試合(相手未定)が行われるなど、協会側の期待も大きい。幾多の困難を乗り越え、あらゆるサッカーの魅力を思う存分堪能できるスタジアムが誕生した。(岡島 智哉)

 ◆サンガスタジアム by KYOCERA 府内唯一の専用球技場で、サッカーやラグビーなどの国際試合が開催可能。「サンガ」の名前を冠につけたのは、府民が一体となってスタジアムを盛り上げ、京都のさらなる発展に貢献したいという願いが込められている。命名権は京都市に本社を置く京セラが獲得。収容人数は約2万1600人。スタンド最前列からピッチまでの距離は最短7・5メートルで、高低差は1・2メートル。アクセスはJR亀岡駅から徒歩3分。

報知新聞社

最終更新:2/10(月) 8:56
スポーツ報知

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