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“激辛カレー”教員いじめ担当職員が自殺か 臨床心理士「重い仕事は分担と共有を」

2/11(火) 12:05配信

AbemaTIMES

 激辛カレーを無理やり食べさせるなどした、神戸市立東須磨小学校の教員同士によるいじめ問題で、市教育委員会の会議の調整に関わっていた男性が死亡したと共同通信が報じた。

【映像】問題となった激辛カレー強要動画

 死亡したのは神戸市教育委員会総務課に勤務する39歳の男性係長で、兵庫県・芦屋市にある橋の上から飛び降りたという。警察によると9日午前4時すぎ、男性の家族から「置き手紙がありいなくなっている」と通報。手紙には自殺をほのめかす内容があったということで、警察が調べを進めている。

 また今月1日、新型コロナウイルスに関して、帰国者の受け入れ業務をしていた内閣官房の職員も自殺をはかったとみられている。責任がかかる業務にあたっていた職員の自殺。臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は「(1)個人の裁量が少ない、(2)長時間労働、そして(3)責任が重い業務、という3つの要素が重なると苦しみの原因となっていく」と指摘する。さらに、「当然組織の中での一職員の裁量は大きくないが、例えば外部からの苦情に対応していても、説明できないことも多かっただろう。『真摯に説明したいけど言えない』というのは葛藤につながるし、葛藤が続けば、精神的な負担感は誰でも強まっていく」とした。

 また、教員いじめも新型コロナウイルスも世間の関心度が非常に高い問題だとし、「その“重い問題”に時間をかけなければならなかったのだと思う。責任の重い仕事に長時間あたることは、単純に精神的・身体的疲労が蓄積するし、結果としてどんどん物事を冷静に考えられなくなっていったり、自分や他者を客観的に見ることができなくなるということも生じうる。加えて世間や組織の内外からのプレッシャーもあり、失敗が許されないような心理になっていってしまう。教員いじめの件では、加害教員が対象とはいえ処分のプロセスに間接的にでも関わるというのは、他人の人生に大きな影響を与えるような決断に寄与すること。そのプレッシャーはすごく大きい」と推察した。

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最終更新:2/12(水) 10:41
AbemaTIMES

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