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住宅街に建つ「預言カフェ」連日満席の理由、いったいどんな人が?「アドバイスでも命令でもない」心地よさ

2/14(金) 7:00配信

withnews

東京の住宅街に、ひっそりと立つカフェ。一見普通のお店ながら、意外な取り組みで話題を集めています。それは、キリスト教の「預言」を受けられること。何でも、「神様からの応援メッセージ」のようなものなのだそうです。耳慣れない言葉に、たじろぐ人も多いのかと思いきや、常に満席状態といいます。お客さんたちは何を求めているのか? 取材を通じて見えてきたのは、「人生のままならなさ」と向き合うヒントでした。(withnews編集部・神戸郁人)

【画像】赤い看板に十字架、怖々入ると…住宅街にたたずむ謎の店を撮影「異空間」で行われる祈りの様子も

”Christ Church”前に長蛇の列

私(筆者)が店の存在を知ったのは、昨年末のこと。東京・高田馬場で取材中だった同僚の記者から、こんなメッセージが届いたのです。

「『預言カフェ』って知ってる?」

予言じゃなくて、預言? 占いとは違うの? というか、そこ本当にカフェなの……? 事情を飲み込めないでいるうちに、続けざまに写真が送られてきました。

“Arise Tokyo Christ Church” と書かれた建物の入り口付近には、長蛇の列が。ドアの外まで続いています。写り込んでいる看板に目を移すと、なるほど、確かに”CAFE”という文字が見て取れました。

店のウェブサイトによれば、正式名称は「珈琲専門店 預言CAFE」。平日午後のみの営業で、プロテスタント系の「アライズ東京キリスト教会」が運営しているといいます。高田馬場の本店以外に、赤坂にも支店があるようです。

お客さんの多くはキリスト教徒ではないそう。一方、「神からのメッセージ、ギフト」として「預言」をもらうことができる、とも書かれているのが気になりました。

カフェには違いないものの、何やら不思議な雰囲気……。信者ではないけれど、これは一度、実際に行ってみるしかない。そう決意した私は、同僚とともに訪問することにしました。

レコーダーに吹き込まれるささやき

今年1月中旬。本店に着いたのは、開店時刻の14時過ぎ。既にほとんどの座席が埋まっていました。大学生風の女性グループから、年配の夫婦まで、顔ぶれは様々です。

紅白色を基調としたガラス張りの店内に並ぶのは、ピアノやドラムセット。アメリカンロックが鳴り響き、店内の雰囲気からは、教会関連の店であるといわれなければわかりません。部屋いっぱいに立ちこめるコーヒーの香りが、気持ちを落ち着けてくれます。

と、そのとき。隣のテーブルに、赤いシャツ姿のスタッフがやってきました。手にしたレコーダーに向かって、何かささやいています。お客さんは頭(こうべ)を垂れ、真剣に聴き入っているようです。約3分後、スタッフは一礼してカウンターへと戻っていきました。

「びっくりしましたか? あれが預言なんですよ」

取材に応じてくれた吉田万代(かずよ)店長(55)が、にこりと笑います。思わず、顔を見合わせる私と同僚。周囲を見回すと、そこかしこで同じことが行われているのに気付きました。

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最終更新:2/14(金) 7:00
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